巴里は人間に どこかで人生をおしえる 人生というより 人生の歓びをおしえる 森 茉莉 / 「私の美の世界」より
時には迷路のような細い路地の向うにきれいな広場が見えたりすると
不思議の国のアリスのように 入っていって確かめたくなってしまう
迷うことが楽しいような いつまでも彷徨っていたくなるような・・・
パリ市内の移動はメトロが便利
わかりやすいので初めて行く人にも乗りこなせる
(といっても地図は必携だけど)
もっとも中心街では乗り換えのために駅構内を歩くのなら
外に出て直接目的地目指したほうが早い場合もある
結局乗らないで歩いちゃった・・なんてことも多いけれど
歩いて楽しい街なので苦にはなりません♪
さて今回のパリ 目的のひとつは今まで何故かあまり見ることのなかった美術館をめぐること
美術館めぐりは冬にこそふさわしい
パリ市内の殆どの美術館で使えるパスを購入して
まずはオルセー オランジェリー美術館を回る
ランチを・・と街に出れば星の数ほどのレストラン カフェ ビストロ ブラッスリー
迷っていたらきりがない
ランチタイムはお茶やコーヒーだけだと断られることも
なかなかこちらのニーズに合った店をさがすには苦労する
メニューを読みこなすのがまたひと苦労
ただでさえわからないのに 崩した文字で書いてある場合にはもうお手上げ
この看板のはセットメニューのようですね
前菜 主菜 デザートなどを数種類の中から選ぶ方式
わりと気軽に入れるタイプ
手軽にすませたいならテイクアウトのクレープなどでも
甘いクレープの他にも 食事がわりにハムやチーズなどを巻いたものがある
店先で焼いて好きなものをくるんでもらい アツアツを食べるのがまた楽しい
世界遺産でもある建物だけ見ても その素晴らしさに圧倒されてしまう
300年ほどかけて作られ もとは王宮だったが紆余曲折を経てフランス革命後 美術館として公開された
文字通りフランス総合美術の粋を集めた世界一の美術館といえるだろう
内部の撮影は条件つきでOKなものの
作品を撮影してみたところで意味はないのだ・・
それなら美術書を見たほうがいいものね
中へ入って見ていると 異様な疲れに襲われてくる
本物の持つオーラというか毒気というか それにあてられたようにひどい疲労感につつまれてしまった
広い ともかく広い
内部はいくつもの棟に分かれているのだが そのうちのひとつだけを見るのにだって一日では時間が足りない
一ヶ月くらい滞在して通えば何とか・・というところだろうか
「モナリザ」は今まで全然良いと思ったことはなかったが 本物を見たらやはりその不可思議なオーラに打たれたような感じがした
ルーブルの中にはそのような凄まじい傑作が何万とあるわけだ・・・
思うように見られないまま 夕方には精気を吸い取られたようにクタクタに・・・
画家の友人はさすがに精力的に歩き続けていたが
こちらは少し見てはヨロヨロと椅子に・・というていたらく
感想といえば ルーブルは凄い・・のひとことに尽きる
地下の逆さピラミッド
1980年代の終わりに地上のピラミッドとともに作られたもの
そのように 今でも手直しが行なわれ
完成する ということは永久に無いのかもしれない
夜 案内してもらったベトナム料理のお店
疲れすぎちゃってあまり食べられなかったが・・
パリにはもちろんアジア系の店や 日本料理店も多い
今回は意地でも食べなかったが 以前入ったお鮨屋さんのお鮨は
なかなか美味しゅうございました
ホテルはマドレーヌ寺院の近く
フォーブル・サン・トノレ通りに面していた
ここはパリの老舗(いわゆるブランドの高級ブティックというやつね)が軒を並べる
そちらには全然興味がないのだが オペラ座やヴァンドーム広場などにも歩いていける便利さが良かった
何日かいると馴染んできて 帰りつくとホッとしたりして・・・
今回のもうひとつの目的は パリ・オペラ座でバレエを観ること
何度かパリにきたが バレエはいつでもやっているわけではないので
タイミングが合わず 今回ようやく実現できた
威容を誇るオペラ座 Opera Garnier
19世紀半ばに建てられた多彩な建築様式の豪華な劇場である
客席の天井画である シャガールの「夢の花束」
シャガールの好きな私はこれが見たくて見たくて・・・
唯一家に飾ってあるリトグラフ「ロミオとジュリエット」を見つけて感激
シャガール独特の幻想的世界がなんともいえず美しく
これを見られただけでもパリに来たかいがあったというものだ
これもボケボケなのだが 昼間見学に入った時のもの
夜の舞台に備え 装置のセッティングをしているようだ
鑑賞したバレエはむろんパリ・オペラ座バレエ団のそうそうたるメンバーの出演だったのだが
モダンなので華やかさという点ではいまいち・・・
本当はクラシックが観たかったのだが
とりあえずは「ガルニエでバレエを」観られたことで大満足♪
オペラ座バレエ団の場合 頂点を極めたソリストは「エトワール」と呼ばれる
文字通りの「スター☆」
彼 マチュー・ガニオも若くしてエトワールとなり活躍している
エトワールともなれば容姿端麗も必須条件だから キビシイですよね・・・
クラシックな円形の回廊
19世紀の雰囲気を色濃く残してエレガントだ
古書店 ワイン専門店などが軒を並べる
もうひとつ 私の好きな「ギャルリー・ヴェロ・ドダ」というパサージュがあるのだが
お休みだったのか鍵がかかっていて入れなかった
前回は工事中でやはり入れなかったし・・・(・_・、)
ここもまた必ず訪ねる場所になってしまった
クリニャンクールの蚤の市
パリには蚤の市はいくつかあるが クリニャンクールは最大規模
どう見てもガラクタ から高級品までありとあらゆるものが並べられ
見ているだけでも楽しい
私のお目当てはアンティーク・ドール
19世紀末から20世紀初頭に作られたビスク・ドールが大好きなのだ
しかしこれはもう世界的に価値のあるものなので 掘出し物はそうそう見つからない
露店に出ていることはあまり無く 人形専門店におさまっているものが殆どだ
これはホームレスの小父さんの愛犬と愛猫
なんだかダシに使っている気がしないでもないけど・・
そんなことはない と思いたい
(もちろん撮影のお礼はお支払いしてきました
ちゃんと食べさせてやってね♪)
この犬は近くで撮りそこねてしまったけど 柴犬でした
あらっ!柴犬みたいね と見ていたら飼主が微笑んで「シバ シバ」って・・
そしたら驚いたことにこのコ 私に前足をかけて伸び上がり
嬉しそうに尾を振るんです
故郷の人間だってわかるのかしら
なんだかジンときてしまった・・・・
楽しくも忙しい日々はどんどん過ぎて・・
毎日朝食をとったホテルのレストラン
パリの朝食は「カフェ・オレにクロワッサン」が定番だが
旅行者には軽すぎて評判がよろしくないらしく
今はコンチネンタルが主流みたい
ちなみに今回多くの「ディナー」はこんな感じ
お惣菜屋さんで好きなものを買ってきてワインを開け
ホテルの部屋で気兼ねなく・・というスタイル
これが案外楽しくて 色々な味も楽しめるし
おまけに安上がり♪
毎日パンを買いにいった店のマダムが「デザートは?」と必ず聞くのにはマイッタ
まあフルーツタルトなど とても美味しいんですけどね
似顔絵描きも多いが
中には悪質なのもいて
勝手に描いて法外な料金をふっかけられることも・・
描いてもらうなら良く見てから選ぶこと
しつこくつきまとわれたらきっぱり断るように・・
(実は最初に来た時被害にあったわたくしです)
モンマルトルの有名なシャンソニエ「ラパン・アジル」
20世紀初頭には若き日のピカソなど芸術家の溜まり場だったという
夜9時にならないと開かないので今回は立ち寄られずに残念
「ラパン・アジル」は跳ねうさぎの意
うさぎの看板がステキなのだが 光線の加減でどうしてもうまく撮れず
これまた残念・・・
ムール貝の酒蒸しとポム・フリット(揚げじゃがいも)
前菜にエスカルゴや田舎風パテなどもとって
ハーフサイズながら赤と白のワインを3人で空けてしまった
当たり前だけど フランス料理にはワインが合いますねえ・・・
あまりにも有名な赤い風車が輝くのは
ベル・エポックの時代を彷彿とさせるナイトクラブ
「ムーラン・ルージュ」
フレンチ・カンカンをはじめとするショーが夜毎繰り広げられ
世界中からの観光客がやってくる
今回初めて見たけれど・・
やっぱり私はオペラ座のバレエのほうがいいな・・
パリ滞在最後の日
凱旋門を出発してコンコルド広場まで
ひとりでシャンリゼを歩いた
並木にはクリスマス用の電飾がもうセットしてあったが
それを見ることはできなかった
あと何日か後にはこの通りも素晴らしく豪華な
クリスマス・イルミネーションの輝きに満ちたことだろう
私は巴里というものの中に嵌りこんでいて
まるで(巴里)を舌の上にのせて
アイスクリイムのように溶かしていた
森 茉莉 「記憶の絵」 続・ホテル・ジャンヌ・ダルクより
今でも褪せない パリのその魅力
私にとっても パリはそんな街
今度訪ねることが出来るのはいつ・・・なんて
まだまだ行く気でおりますです♪
タイクツにもめげず 最後までご覧になっていただけたとは感激の極みです♪
つい長々と並べてしまった写真でしたが 少しでも楽しんでいただけたとしたら幸甚です
ありがとうございました <(_ _)>