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2013年1月23日 (水)

戦場のメリークリスマス



先日亡くなった大島渚監督を偲び、
WOWOWが番組を変更して監督の代表作、「戦場のメリークリスマス」を放映した。
25年以上前TVで一度観たのだが、北海道のローカル局で受信状態が非常に悪く、残念な思いをした。
今回やっとまともに観られる、と喜んで観たのだが・・・

Senmeri1_2 

デビット・ボウイが美しすぎる、坂本龍一が妖しすぎる(笑)
80年代のユーミンのレコジャケみたいなメイクだわね。
公開当時のキャッチコピーが「男たち、美しく」・・って、そっちかよ!と思いつつ、
それも一理あるような・・
いやいや、中身はもちろんそんなキワモノではなく、戦闘シーンは皆無なのに見事に描かれた戦争映画。
多数の英国兵士が捕虜になっている日本軍の収容所を舞台に、日本と英国、もしくは東洋と西洋の文化、宗教観、
人生の価値観などの違いが炙り出される。
戦争という極限状態の中で対立するのは双方の生き方そのもの。



ビートたけし演じるハラ軍曹が捕虜のロレンスに向かって、お前は立派な軍人なのに何故捕虜の辱めに甘んじるのか、
何故自決しないのかと聞く。
彼にとってはそれが本当に不思議なことなのだろう。
当然英国人のほうはそんなこと全然恥とは思っていない。
全くかみ合わない価値観・・・それでも話しているうちに奇妙な友情めいた感情が生まれてくる。
それが自然に納得できるところがいい。



日本軍の例えば朝鮮の兵に対する差別感や捕虜に対する残忍さも容赦なく描かれるが、
この舞台の時点ではあくまで勝者だから。
以前、会田雄次の「アーロン収容所」というノンフィクションを読んだことがある。
この映画とは逆に英国軍の捕虜になっていた経験が書かれたものだが、
立場が逆になればやはり同じ、陰湿な虐待も多かったようだ。
ことに西洋人のアジア人に対する蔑視は想像を絶するものだったらしい。
何百年にもわたってアジアを植民地支配していた彼らにとって、アジア人は人間扱いの対象外・・
それが現実だったということだ。



それはともかく。
何といっても目が離せなかったのはヨノイとセリアズの絡み。
ヨノイは一目でセリアズに魅せられてしまったのよね。
俳優ではない坂本龍一の演技は無理ないとはいえ全体としてはひどすぎるんだけど、
軍事裁判所でセリアズに会った瞬間から呆然とした顔をして彼を見つめ続ける、
ストイックな軍人という本質のその奥にある、人一倍美に敏感な感性というか愛情というか、
それが抑えようもなくあふれ出してくる表情を見事に演じていた、そのシーンは秀逸だった。
極限状態だからこそいやがおうにも輝く、「愛」と呼ぶしかないもの。
それをコントロール出来ずに心乱れるヨノイ。
う~ん不思議、あんな演技なのにやっぱり一番強い印象を残してるってすごい・・というか何なんだろう。

Senmeri2


いかにも泥臭い陸軍軍曹、ビートたけしのハラもね、憎みきれないキャラクター。愚直な故の残忍さの中に時折露呈する人の良さと優しさ、
その加減が絶妙。
ラストシーン、明日は処刑されるハラが最後に見舞ったロレンスに呼びかける、
この映画のタイトル(原題・Merry Christmas, Mr. Lawrence)となった言葉、切なくて泣きたくなる。
男ってある意味女よりずっと繊細で儚いですよね。


やっぱり戦争を舞台に描かれた、幾多の傷や痛みを抱えた「愛すべき男たち」の物語なのかもしれない。
そして言わずもがなだけど、この映画の主題曲の素晴らしさ、
これもまた永遠に残ることだろう。





大島渚の映画、他には40年以上前新宿のATGで観た「少年」を覚えている。
ATGには当時よく行っていたので他にも見たかもしれないけど忘れてしまった。
最後の作品、「御法度」はぜひ観てみよう。

Gohato_2 



それにしても大島渚、大鵬、千石規子さん・・
昭和という巨大な船が、そのままゆっくりと彼岸に移動していくのを見るようだ。
いずれは私もその中に呑み込まれるんだろうな・・・
ご冥福をお祈りいたします。






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コメント

こんばんは、はじめましてピザと申します。

新作映画をリンクしていましたらたどり着きました。

面白いブログですね。

またのぞかせて下さい。

☆ビザさん

はじめまして、コメントありがとうございます。heart
このブログは私の3つあるブログの中で一番古くてもう8年目になります。
一貫性のない話題のアソートでお恥ずかしいのですが・・・sweat01
最近更新をさぼっていましたが、コメントいただいてまたやる気が出てきました。
どうぞまたいらして下さいね。happy01

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