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2012年11月18日 (日)

軽井沢万平ホテル




十一月二十三日。万平ホテルが春まで閉じてしまう日だ。
晩い秋の、別荘に続く小道はどこまでも人影がなく、そんな静まり返った、
最後の数日間を、ホテルのだだっ広い部屋の寝台で、ぼんやり気に入りの本を読んだり、ときに睡ってしまったりしながら、冬に向かってざわめきだす落葉樹たちの会話を聴いてみるのも、旅のひとつのかたちではないだろうか。

Manpei2_2 Manpei1 


これは大切にファイルしてある42年前の「anan」に載っていたエッセイの一節。
以前にも書いたが創刊当時のananには「少数者のぺいじ」という写真とエッセイのコーナーがあり、
私はそれをすごく楽しみにしていた。
切り抜きなので正確な号はわからないが、1970年のものだと思う。
文字通り少数者にしか受けなかったのか、早々にこのコーナーは終了してしまったのだが、
当時他では見られなかった洒落てちょっと高級志向な・・今風に言えばフォトエッセイの数々が今も強く印象に残っている。



で、万平ホテル。
このエッセイのせいでそこはかとなく憧れていたのだが、何度か軽井沢には行ったものの訪ねる機会は無かった。
今回軽井沢に行ったことのないという妹を誘ってようやく訪ねることが出来た。
季節もこのエッセイと同じ晩秋。
事前に今も11月末に閉めちゃうんだろうかと調べたらそんなことはないらしく、
クリスマスのディナープランなどが載っていたから今は通年営業しているらしい。
そうねえ、考えてみればこのエッセイの書かれた当時、軽井沢はまだ本当の避暑地だったのかも。
これ以降、雑誌に紹介されたスポットをめがけて若い女の子たちがどっと鎌倉や軽井沢や清里などに押しかけて「アンノン族」と呼ばれる社会現象を起こすことになるのだ。
今は高速を使って誰でも気軽に車で行けるし、新幹線に乗れば東京からも1時間ちょっと。
手ごろな観光地という印象のほうが強いが・・・

Manpei4



あいにく天気には恵まれず、どんよりと曇った寒い日だったが、
「紅葉明かり」と言いたいほど紅葉はきれいだった。
さすがにシーズンオフで休日にもかかわらず人が少なく、万平ホテルに向かう道も人影はまばら、
犬たちを散歩させていた地元の女性は、「もうすぐ寒くなって道路が凍って・・」と言っていたが、
私は夏来た時より晩秋の今のほうがずっといいなという思い。
人気のない別荘が落葉にうずもれていく、その静寂。
そのうちうっすらと道路に雪が積もる、その光景が見えるようだった。

Manpei3

かなり歩いてやっと着いた万平ホテルも落葉に埋もれそうな印象だった。
昼間だというのに灯された電灯がなつかしい感じ。
クラシックなロビーに入ると大きなストーブが燃えていた。
重厚な木の調度品やレトロな照明、軽井沢を描いた大きなステンドグラスなど、
さすがに歴史を感じさせる。
あのエッセイとは違い、観光客がけっこういて寂しい感じは味わえなかったが・・
長年に渡りここでどんな密やかなドラマが生まれ、また消えていったのだろうか。
まあそれはどこの老舗ホテルでもそうなのだろうが、避暑地のホテルというものはそんなことをひときわ強く感じさせるものなのかもしれない。

Manpei6
Manpei7



ティールームで紅葉の庭を眺めながらゆっくりとティー・タイム。
コーヒーと洋梨のタルトが美味しく、とりあえずは満足♪
あれから40年以上経ってこの場所に座っているんだなあと何となく可笑しくもあり。
万平ホテルを愛したジョン・レノンも一時長期滞在していたそうで、
彼の伝授したというロイヤルミルクティーがメニューに・・・ということを知ったのは家に帰ったあと。
残念、それなら資料館も見てくればよかったが、それは次の楽しみにとっておこう。
というかやはり一度泊まってみたいな。
そう、出来れば十一月の終わりごろにね。

Manpei5

帰ってから青空文庫で堀辰雄の「美しい村」を読み出したけど、
心地よい退屈・・というんでしょうか、
けっこう好みかも♪





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コメント

万平ホテル、いいですね!!
歴史でしょうかね
20年以上前に泊まりましたよ
軽沢ゴルフ倶楽部でゴルフをしたときに
奈良ホテルと同じように木造というのは落ち着きますね

☆amihsimさん

宿泊されたんですね、いいなあ
古いホテルは海外でもそうですが、設備がちょっと・・という面もありますが、
やはり風情があって落ち着きますよね。
木のぬくもりにはほっとさせられます。
奈良ホテルは母が泊まって、良かったと言ってました。
そういえば箱根の富士屋ホテルにも行ってみたいと思いつつ、まだ果たしてないです。

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