今回の地震で、色々不思議に思ったことがあるがそのひとつとして。
広範囲に被害をもたらした巨大地震であったが、
その中でも最高震度である震度7に襲われた宮城県栗原市。
以下栗原市のHPから引用。
2011年3月11日(金曜日)午後2時46分ころ、栗原市で震度7を観測
3月11日(金曜日)午後2時46分ころ、三陸沖を震源地とするマグニチュード9.0の地震、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生しました。
この地震による市内各地区の震度は、次のとおりです。
【震度7】 築館地区
【震度6強】 若柳・高清水・一迫・志波姫地区
【震度6弱】 栗駒・瀬峰・金成地区
【震度5強】 鶯沢・花山地区
地震による被害の概況〔3月25日(金曜日)現在〕
【人的被害】 ●死者:なし ●行方不明者:なし ●重傷者:2人 ●軽傷者:411人
【住家被害】 ●全壊:5棟 ●半壊:15棟 ●一部損壊:132棟 ●床下浸水:3棟
【給水可能地域】
市内8地区のほとんどで通水し、断水地域の市内16カ所に給水車を配し対応中
【道路交通規制】 〔市道〕全面通行止め:23カ所、片側交互通行:16カ所
【停電中の地域】 なし、市内全域で通電中
引用終わり。
何と震度7を観測した栗原町では死者、行方不明者はゼロ、
家屋の全壊はたった5件だという。
もちろん内陸部なので津波の被害を受けなかったこと、
地盤の関係その他さまざまな要因が重なっているのだろうが、
日本以外で、震度7で全壊5件なんて考えられるだろうか。
そういえば津波に呑みこまれてゆく三陸地方各地の映像でも、当然津波が来るということは地震の後だということだが、
その時点で全壊している家は見た限りでは皆無に近かった。
つまり、地震そのもので全壊、それに伴う死者というのは本当に少なかったということですよね。
まだ正確な統計は当分先だけど、死者の9割が津波によるものとの情報もあり。
これは時間帯にも左右され、殆どの人が眠っていた早朝に起きた阪神大震災の時には家具などによる圧死が多かったようだが・・
今回の津波は時間をおかずに襲ってきたため、逃げる暇も無かったということが被害を大きくした。
まさに想定外。
これを教訓にして、津波に対する備えが出来れば、もっと想定外の地震が来ても充分対応できるはずだ。
思った以上に、わが国の耐震建築技術は素晴らしいのかもしれない。
というより震度7に対応できる技術をすでに備えているということ。
これは本当に心強いではないか。
建設中のスカイツリーも何の被害もなく、完成前にその耐震性の高さをアピールしたのも快挙だった。
地震は仕方ない、わが国の宿命だから。
海岸地方ではさらに津波に対する備えさえ万全にすれば・・
そして火事さえ出さなければ・・・
たとえこれから今回のような巨大地震がおこっても、被害は最小限にとどめられるだろう。
対して。
原発は想定外の津波に対し、あっさりとやられてしまった。
想定していたものの2倍から3倍の津波だったという。
しかし原発の場合、それを想定外でしたで言い抜けることは出来ないはずだ。
今の時点で今回の地震は1000年に一度、とか言われているが、
まがりなりにも日本の歴史が綴られているのは長く見積もってもたかだか2000年。
それ以前にどんな地殻変動があったのかなんて、誰も証明できない。
一万年に一度、3万年に一度の大地震や地殻変動だって必ずあるはずだし、
明日起こっても何の不思議も無い。
それは想像するだに恐ろしい。
誰だって、生きているうちにそんな災害に遭いたくはない。
でもよく言われるように大災害は「神の怒り、天罰」などではない。
そう思って謙虚になるのも悪くはないが、日本人がどんなに信心深くなったって地震は襲ってくる。
客観的に見ればただの地震、ただの地殻変動だが、
それがどれほどの破壊力を持っていることか、今回日本中が改めて思い知った。
そんな日本に、原発を作ることがいかに危険なことか、まったくの素人だってわかるし、今回はからずもそれが証明されてしまった。
ネットを調べれば例えばどこそこの原子炉が爆発した時どういう被害が出るのか、身の毛のよだつような色々なシミュレーションが見つかる。
無論私は何の専門知識も無く、どれが正しいのかはわからないのでリンクは控えますが。
それぞれで判断お願いいたします。
原発を廃止すべきと言えば、
では代替の案はあるのか、とすぐ言われる。
でも現在日本の電力で原発の占める割合は3割だとか。
はっきり言って政府が原発廃止の政策を打ち出し、その方向に転換がなされれば、
3割くらいの不足はあっというまに埋められると思っている。
追い詰められれば、何とか必要なものを短期間に作ってしまうのが日本人の凄いところではないか。
太陽光発電の研究だってかなり進んでいるはずだし、今の時点ではコストがどうのとか言っているけど、
それは原発優先の政策のせいであり、やる気になれば数年でかなりの実用化が期待できるのではないかと思っている。
その間少しくらい停電が続いたって我慢しますよ。
でもこの先、地震が起きるたびにどこの原発が・・・という恐怖を味わうストレスには耐えられない。
今回の原発事故処理が長引くほど、原発の正体見たりという国民の嫌悪感、恐怖心は増すばかりだろう。
これからもし原発を続けるとしたらどれほどの災害想定、それに伴う補強改築の莫大な費用、
それこそコストが合わなくなるのでは?
東電は夏場に電力が足りなくなると盛んに脅かしているが、あれは国民を締め付けて、
やっぱり原発が無いとダメなのね・・・と思わせる陰謀ではないかと思っている人も大勢いるみたい。(私も半分そう思っている)
「日本に原発はいらない」
もちろんこの主張には一切の政治的思惑など入っていません。
考えてみて下さい。
広島と長崎であれほどの悲惨な経験をした世界で唯一の国なのに、
今度は原発事故で国民の半分が死んでしまいました・・
なんてことになったら悲劇を通り越してもはや喜劇だ。
私たちは愚かなパエトーンになってはならない。
今からでも遅くない。
というよりあの事故を同じようにリアルタイムで見ている他の国も、
震え上がって自国の原発対策に乗り出した。
今が潮流を大きく変えるチャンスかもしれない。
「地震はけっこうあるんですけどね・・
でも建物は耐震構造で磐石だし、津波対策も万全だし、
何より今は原発ひとつもありませんから安全ですよ」
外国人に胸をはってそういえる国になったら素晴らしいではないか。
どうか今回の恐ろしい事故が一時でも早く収束し、
禍転じて福となる、の例え通り、これをきっかけに安全でクリーンなエネルギーに方向転換できますように・・・
と切に祈るばかりです。
※追記※
山岸涼子「パエトーン」
この事態に対応し、3/23からWEB公開されていることを今知りました。
山岸さんとしては20数年たって実現してしまった悪夢に、
ぜひ原発の真実を多くの人に知って欲しかったのだと思います。
こちらから読めますので、ぜひご一読下さい。
http://www.usio.co.jp/html/paetone/index.html

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