もうすぐクリスマス。
だから何なんだ、とは思えないのがクリスマスの恐ろしい?ところ。
祝う理由は何ひとつ無いのだけど、子供の頃から親しんだ(というか洗脳された?)クリスマスの雰囲気には抗えず、今に至っても何となくうきうきして昔読んだクリスマスの絵本を引っ張り出したり、「くるみ割り人形」のバレエを観たり、まあイブにはシャンパンとチキンとケーキ、なんてやっちゃうわけです。
近年加わった楽しみがNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)のサイトでサンタクロースの追跡を見ること。
これがまた何ともいえずロマンティックで。
イブの夜、サンタが世界中のどこにいるのか、リアルタイムで見せてくれます。
子供だったらどんなにワクワクすることでしょう。
もちろん大人にとっても郷愁を含んだ楽しい気分を味わえます。
現在は去年の様子を見ることが出来ますが、
とても美しくエキサイティングな動画ですので、ぜひご覧になってみて下さい。
NORADホームページはこちら
http://www.noradsanta.org/ja/index.html
NORADについて(サンタ追跡の由来)はこちら
http://www.noradsanta.org/ja/whytrack.html

ところでNORADの存在を知ったのは、数年前にも書いたけど「大停電の夜に」という映画の中でした。
この映画がまた今のシーズンにぜひお勧めの映画。
12月24日クリスマスイブの夜、東京が突然停電。
その闇に沈む東京のさまざまな場所で夜をすごす人々の、一夜のドラマを描いた群像劇。
昔の恋人を待つバーのオーナー、
彼に密かに想いを寄せる、向いのキャンドル店の女性、
停電のために数百のキャンドルの灯されたそのバーを中心に、
さまざまなドラマが同時進行する。
ひとつひとつのエピソードは無関係なのだが、登場人物はリンクしあっていて、それは俯瞰して観られる観客にしかわからない。次々と登場人物が、エピソードが繋がっていくのを見ているのが楽しい。
エレベーターに閉じ込められた失恋女性と中国人ホテルマン、
病に絶望するモデルと天体好きな少年に芽生える友情に心温まり、
長年連れ添った妻の過去に衝撃を受ける老年の男と妻の葛藤、
決して父と名乗れないわが子にサンタクロースを装ってプレゼントを持っていくアウトローの青年のエピソードなどには泣かされる。
ともかく映像が美しいです。
東京の夜ってこんなに美しいのかと思わせる。
停電といっても非常灯はあるし、車のライトはついているし、真っ暗というわけではないのだけど、バーに何百となく灯されたキャンドルの輝く窓に雪が降る光景は目と心に焼きつく美しさ。
登場人物も皆ごく自然な感じで素晴らしく、見ているほうはそれぞれについ感情移入してしまう。
ひとりひとりの生活、出会う人々、刻々と交差するその運命と運命・・・それぞれの環境の中で皆一生懸命に生きている、人間ってなんていとおしいものだろう、と素直に思えてしまうのも、
クリスマスイブの停電という非日常な一夜の、柔らかなキャンドルライトのなせるマジックなのかもしれないけど・・・
私的には毎年このシーズン、観ちゃうことになりそうです。
静かな十二月の夜、至福の時間を過ごせます。
皆さまもどうぞ楽しいクリスマスをお過ごし下さい 


「大停電の夜に」
2005年アスミックエンタテインメント制作
源孝志監督
出演
豊川悦司 田口トモロヲ 原田知世 吉川晃司 寺島しのぶ
井川遥 阿部力 田畑智子 淡島千景 宇津井健 他

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