「龍馬伝」最終回

NHK大河ドラマ「龍馬伝」
本日最終回を観ました。
いや全く知らなかったので、最終回に市川亀治郎がいきなり現われてビックリ!
そうか・・・ここまで盛り上がった龍馬を切るという重大な役、
それなりの人に演ってもらわなければ、というわけね。
そりゃもう亀治郎丈ですから・・凄みの中に哀愁を漂わせるそのインパクトは強烈でした。
龍馬暗殺の真相はナゾなのだが、亀治郎丈演じた京都見廻組の今井信郎たちが龍馬を切ったと戊辰戦争後の裁判で自白していることは事実。もっともその真意に関しては諸説あり、真実はやはり闇の中らしい。
それにしても龍馬が死んで、本当にそれを最後にぶっつり終わってしまったのね~
去年から「坂の上の雲」を放送するために大河ドラマを11月で終了させるという段取りになっているけど、去年観た限りでは「坂の上の雲」は力作だとは思うけど個人的にあまり好みではないので、
龍馬伝、亡くなったあと残されたひとたちの描写も1回分くらい割いてやって欲しかったなあ・・・
あのあとあのキャストでどんな風に明治政府が作られていったのか、
ざっと見せてくれるかと思ったのに。
回想シーンさえまるで無しなのね。
まあそんなことをヘンに感傷的に描くより潔い終わり方だと言えなくもないけれど。
やはりちょっと物足りなく、「坂の上の雲」のせいで「以下略」にしたんじゃないでしょうねと勘ぐりたくもなるというものだ。
「龍馬伝」第一回のあと、感想をここに書いたが、
あの強烈な印象はとうとう最後まで変わらなかった。
前半高視聴率だったのが後半ダウンしたようだけど、
私的には変わらずに楽しめた。
ともかく映像が素晴らしく、外観も含め人物の作りが丁寧で、
内容も毎回見応え充分、大河ドラマを第一回から観ていた私としては、
ベストワンに挙げたいくらいだ。
といっても映像美という点でいえば最初の頃は14型モノクロTVで観ていたのを、今は50型のハイビジョンで観ているわけだから、同じ物差しで比較するのはすごい不公平なんだけど。
その点では実にいい時代になったものです。
とはいえ、不思議なことに福山龍馬に心酔することは全く無かった。
何といったらいいのか・・・彼は最初から最後まで色んな意味で「白い人」であり続け、白いまま最後に真っ赤な血に染まって死んでいった、という感じ。
その意味では誰よりもリアルさに欠け、浮いていたと言えなくもない。
良いヒト過ぎて鼻につく、という胡散臭さもあったし。
リアルの権化のような香川照之の弥太郎との対比がなかったら、
全く面白くないドラマだっただろう。
ある意味龍馬を狂言回しとしての弥太郎のほうが主人公だったというか。
陽の主人公、陰の主人公というか。
どちらにせよ、ふたりの対比があったからこそ成り立ったドラマであり、
その重みは全く同等だった。
その重層的な人物配置が、文字通りドラマに厚みをもたらしていたのだろう。
ところで私にとって強烈な印象を残したのは龍馬ではなく、龍馬の周囲に次々に登場したさまざまな人物。
武市半平太、岡田以蔵、高杉晋作、大久保利通 山口豊信、近藤勇などどれも凄みと迫力があったが、何といっても田中泯演じる吉田東洋凄かった~
いや吉田東洋というより、これはやはり田中泯の凄さでしょうね。
あの人は何をやっても鋭利なカミソリみたいで・・一度見たら決して忘れない。
今度はどんな役で出会えるのか楽しみだ。
女性陣は、個人的にはお龍さんが気に入らなかったけど、
広末涼子、蒼井優、貫地谷しほり、いつも迫力充分の余喜美子、すっかり女優になっちゃった草刈民代など、それぞれ好感が持てた。
まあ1年間楽しませていただきました。
で、福山龍馬さんには「1年間お疲れさまでした」としか言いようがないのがナンですが・・・。
でも冗談でなく、閉塞感と知らぬうちに忍び寄る不気味な脅威にさらされている現代、誰もがこんな人物を待ち望んでいるのが本音かも・・・。
また別の機会に、まったく別の役でぜひお会いしたいものです。

























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