御名残4月大歌舞伎、歌舞伎座での最後の公演もとうとう終了。
チケットが取れないと大騒ぎしたわりには、第一部から三部まで、
全部見ることができました。
第二部は早くから取れていたので行く前日にwebs松竹にアクセスして、ほぼ必ず出る第一部も無事ゲット。
別の日、「空席なし」にもめげずアクセスを繰り返して何とか第三部をゲット。
最後に第三部をもう一度どうしても観たくて、日がな一日PCにはりついて更新を繰り返し繰り返し・・。
奇跡!としかいいようがないのですが、3階1列中央という良席を取ることができました。
プレミアのついたチケットも出回っている状態なのに、なせばなるというかナントカの一念岩をも通すというか、火事場の馬鹿力というか、・・・
いえ、やはり歌舞伎座の神さまが招待して下さったのよ♪
と思うことに。
最初で最後の抹茶アイス♪
第一部の中村親子の「連獅子」
「連獅子」を観るのは初めてでしたが、
三人の呼吸もぴったりと合って、それは素晴らしいものでした。
勘太郎も七之助も日々成長している、という感じで観るたびに上手くなっている気がします。
わが子を谷に突き落として・・というお馴染みの話ですが、やはり厳しい稽古に明け暮れる中村兄弟にオーバーラップしちゃって何だかホロリ。
最後は拍手だけじゃ足りなくて、”ブラボー”と叫びたかったです。
バレエではよく聞くけど、歌舞伎でもああいう踊りの時には合いそうな気がするけど。
(TVニュースより)
第二部の「寺子屋」は以前にも観たけれど、子供が殺されちゃうのであまり喜んで観たい話ではなくて。
千代は玉三郎でなくてもいいので、次の「藤娘」を踊ってくれたなら・・とつい勝手なことを考えちゃいました。
いえ、藤十郎の「藤娘」、もちろん素晴らしかったですけど・・・
スミマセン。
やはり今回の白眉は第三部でしょう。
まず「実録先代萩」(じつろくせんだいはぎ)
これはちょうど去年の4月に上演した「伽羅先代萩」(めいぼくせんだいはぎ)と同じ伊達騒動をめぐる物語。
去年は玉三郎の政岡に感動しましたが、今回は大御所、中村芝翫演じる浅岡。
生き別れの幼い息子が訪ねてくるも、若殿さまを守らねばならぬ乳人の立場では情におぼれるわけにはいかず・・母としての身を切られるような切なさの繊細な表現がさすがでした。
子役が重要なお芝居ですが、若殿に片岡千之助、浅岡の息子に中村宜生、
共に10歳前後かな?
後日TVのドキュメンタリーで、芝翫さんやそれぞれの父親(孝太郎、橋之助)から指導を受けて必死に練習している姿を見ましたが、いじらしくも頼もしかったです。
新しい歌舞伎座がオープンする頃には、いちだんと成長した姿を見せてくれることでしょう。
建築計画の表示が。
完成は平成25年2月の予定とあります。
そして最後の最後、の演目は「助六由縁江戸桜」(すけろくゆかりのえどざくら)
あと3日でおしまいという26日、再度足を運びました。
2回目なのでイヤホンガイドも借りず、3階の最前列から端から端までゆったり心ゆくまで眺めました。
海老蔵のさわやかな口上で始まった華やかな舞台に、ともかく出演の全員が素晴らしく、眼も耳も奪われっぱなし。
ゴージャスな衣装に包まれた玉三郎の揚巻の美しさといったら、もう半分魔界に足を踏み入れているのではないかと思うほどで、オペラグラスが硬直して目から離れない・・状態。
先月気品あふれる菅丞相だった仁左衛門はめずらしくユーモラスなチンピラの役。ああいう仁左さまもいいわあ・・
勘三郎の楽屋落ちネタには場内大爆笑。
この人も何をやっても上手いけど、江戸の通人の雰囲気はまさにぴったり。
本当は団十郎の助六、ちょっと元気が無い感じがして気になったのですが・・やはりご病気後のせいでしょうか、
でも周囲のテンションの高さが、それを補って余りあるものでした。
それと最初に行った時は大向こうの掛け声があまりかからず、物足りない思いでしたが、26日はたくさん聞くことができました。
絶妙のタイミングで声がかかると、客席のテンションも上がりますよね
あれは本当に歌舞伎ならでは、の楽しみ。
第三部が終わるのは10時近くでしたが、歌舞伎座前にはたくさんの人が残って写真を撮り、別れを惜しんでいました。
私も寂しいけど、でもきりがないし・・・
もう一度振り返り、「ありがとう、さようなら」とつぶやいて駅に向いました。
思えば去年のお正月、一回だけのつもりだったのに、1年4ヶ月に渡り通うことになるとは・・
でも歌舞伎の素晴らしさを知ることが出来、歌舞伎座の楽しさを堪能することが出来て本当に良い体験が出来たと嬉しく思っています。
いつだったか隣合わせた年配のご婦人が、
「私ね、国立劇場って好きじゃないの。何だかつめたい感じがするんですもの。やっぱり歌舞伎座が好き」とおっしゃっていました。
江戸時代から続く”芝居小屋”の雰囲気が、現在の歌舞伎座にまだ残っていて、独特の明るさ、温かさを醸しだしていたのでしょう。
そのちょっとお祭り気分の明るさ、華やかさを新しい歌舞伎座にもぜひ受け継いでほしいですね。
Au revoir
3年後、また歌舞伎座でお会いしましょう
ところで先月はトレンチコートのボタンを、今月はカメラのケースを歌舞伎座で失くしてしまいました。
ボタンはともかく、ケースのほうは聞いてみたけれど届いてないとのこと。
歌舞伎座のどこかに落ちていて、もろともにこの世から消えていくのかな。
それもまた面白い”記念”かもしれません。

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