「不毛地帯」
三月は写俳の展示会の準備でバタバタしているうちにあっという間に終わってしまった。
で、思いっきり今さらなんですけど、フジTVのドラマ、「不毛地帯」。
半年間の放映が3月に終了したのだが、久しぶりに面白いドラマを観た。
映画でもそうなんだけど、面白い作品って最初の数分でわかってしまう。
第一回は大幅に時間を拡大して放映されたが、惹きこまれるのに充分の迫力で、以後半年間、テンションを下げずに観ることができた。
最終回は何故か涙ボロボロ・・・
出来れば最終回も時間拡大して、もう少しじっくり見せてほしかったが・・。
なぜ泣けたかって、これはもうほぼ同じ時代を生きてきた人間として、
無意識に共感してしまう部分があるのでしょうね。
一時は頂点を極めたともいえる日本の繁栄に尽くした有名、無名の多くの男たち。
その人たちに対し、今となっては限りない愛しさを感じてしまう。
それなのに、今の日本のていたらくは何なのだ!という悔しさも含めて。
個人的には仕事中毒の男って嫌いじゃない。
というより好み。
仕事より家庭が大事、なんておっしゃる男性は実はあまり好きじゃないです。
(ハイ、私も古い人間でゴザイマス)
「不毛地帯」に出てくる男たちはいわゆる悪役も含めてそれぞれ魅力的だったけど、
壹岐(唐沢寿明)の部下で石油開発に情熱を注ぐ兵頭(竹野内豊)にはホレましたね。
たまにしか逢えなくていいから恋人でいたい、と思わせるような。
う~ん、やっぱり男性は仕事に燃えている時が一番輝いているのかも。
部分的には壹岐と千里の煮え切らない関係とか、仕事での危機の時にはいつも紅子の人脈による重要人物とのコンタクトで発展、というパターンとか、壹岐の子供たちの無理解とか色々不満もあったけど、
やはり一番大きいのはキャストの素晴らしさだったのかな。
肝心の主人公にはそれほど思い入れがなかったのだが、柳葉敏郎、段田安則、阿部サダヲ、遠藤憲一、岸部一徳など、それぞれ役柄にぴったりのリアルな演技にひきこまれた。
そして何と言っても大門社長を演じた原田芳雄の凄さ!
この人は年を重ねるごとに演技に磨きがかかる、の典型のような人。
近年の活躍には目をみはるものがあり、これからますます目を離せない。
ともあれ、めずらしく半年間、毎週楽しみなドラマがあるということは、なかなか良いものだった。
そういえば昨年は松本清張の生誕百年ということで、いくつかの作品がリメイクされていたけれど、悪いけど観始めて数分でゲンナリ、リタイヤという作品が多かったのは何故だろうか。
先日放映された「霧の旗」などは歌舞伎では超魅力的な市川海老蔵の主演だったのだが・・・スイマセン海老さま、歌舞伎だけやってて・・という感じ。
黒澤明生誕百年企画の「悪い奴ほどよく眠る」もちょっと・・・・。
村上弘明は嫌いな俳優ではないのに、全く乗れずにリタイアしてしまった。
もとの作品を観ているからどうしても比較してしまうこともあるけど、
何か空まわりしてるように見えてしまうドラマって・・・何故なんでしょうね。

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