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2010年4月

2010年4月 9日 (金)

歌舞伎座、いよいよ最終月ですが



チケットが取れない・・
4月も出来るだけ多くの人に見てもらおうという企画なのか3部制なのですが、
何とか第二部は取れたものの、一番観たい第三部が全く出てきません。
web松竹の「空席なし」が夜にかけて「販売中」に変わるとアクセスがすごいらしく、昨日あたりから「ただいま込み合っているためのちほど・・」という表示ばかり。
ちょっとねえ・・これはもう諦めるしかないのかな。
一幕見に並ぶ根性もないし・・・
などと言いつつヒマをみてはついweb松竹にアクセスしちゃう今日この頃。


3月も第一部と三部に行ったのですが、忙しくて書きそびれてしまいました。
チケットといえば3月にはちょっとあぶない橋?を渡っちゃいました。
第一部に3階2列端のチケットを買ったのですが、前日何気なく席を調べると、何と3階最前列の真ん中あたりの空席が出てきました。
直前のキャンセルでしょう、もう普段ならありえない良席、2列目のは当日絶対さばける!と確信して即買い。
翌日は少し早めに行って、一幕見の列に近づき、一人で並んでる人にめぼしをつけて、
「おねえさんおねえさん、どう?いいチケットがありますぜ」
・・とは言わなかったけど、「重複しちゃったんでよかったら・・」とおそるおそる聞いてみると、「いいんですか?」とすぐ買ってくれました。(もちろん定価で・・・でもちょっとダフ屋になった気分)coldsweats01

Kabuki3a_2



おかげで一列目で見たのですがこれが大正解♪
玉さまの「女暫」(おんなしばらく)
けっこう花道でのお芝居が多くて、見られなかったらさぞ悔しかったことでしょう。
まあ私の歌舞伎鑑賞なんて半分以上はミーハーで
要するに好きな役者さんをうっとりと眺めたいだけ・・というのが真相でありますからして。
うっとりと見ましたよ、いつもとイメージの違う玉さまの凛々しいあで姿に大満足。lovely
第一部は他に「加茂堤」(かもづつみ)「桜門五三桐」(さんもんごさんのきり)
石川五右衛門ハイライトとでも言いたい「桜門五三桐」はスケールの大きい舞台装置が素晴らしかったですがほんの15分ほどの短さ、
おかげで休憩時間はたっぷりあったものの、
他の部に比べて極端に上演時間が短かったことに不満の声もあったようです。

Kabuki3b_2 

別の日に行った第三部、これは「道明寺」が長いお芝居だったため、
逆に休憩時間が少なくて慌しい観劇でした。
「石橋」(しゃっきょう)は人間国宝、中村富十郎と長男鷹之資くんの共演。
まだ10歳ながら相当の場数を踏んでいるのでしょう、腰がすわっているというか、安心して見ていられるという感じで感服。
大向こうのかけ声は「天王寺屋!」より「若天王!」の方が多かったような。
新しい歌舞伎座ではどれだけ成長した姿を見せてくれるか楽しみです。

3月は13世仁左衛門の17回忌追善公演だったのですが、「道明寺」の菅丞相は13世の当たり役だったと言われています。
歌舞伎歴1年の私は観たこともちろんありませんが、先日NHKの「あの人に会いたい」でチラとそのシーンを放映していました。(苅屋姫は若き日の玉さまでした)
しかし私にとっての13世仁左衛門といったら1980年にNHKのドラマ、「ザ・商社」で演じた江坂コンツェルンの会長。
大会社の会長にして、野心にあふれる女性ピアニスト(夏目雅子)のパトロンなのですが、
穏やかな中に底知れぬ凄みを感じさせる演技に釘付けになったものです。

Kabuki3d 

その子息である現・仁左衛門の菅丞相。
う~ん私には菅原道真というより光源氏に見えちゃう。heart04
立っているだけで花がありますよね。
我當、秀太郎、仁左衛門の3兄弟に孝太郎も加わった片岡ファミリーのパワー全開の見応えのある舞台でした。
玉さまも老女役がごく自然な感じで、これから役の巾がもっと広がりそう。

Kabuki3c
この甘栗屋さんともお別れですね・・・ 


あ、結局ずるずる3月歌舞伎のことを書いちゃいましたが・・・sweat02
書きつつも時折web松竹を更新しては見ているのですがやはりダメダメ。
でも流通センターの3倍もするチケットなんて意地でも買わんもんね。
潔く第二部だけを楽しんで御名残・・・といたしましょうか。cherryblossom



Syosya_2 

もう一度見たい「ザ・商社」
NHKは何故再放送してくれない・・・?



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2010年4月 3日 (土)

「不毛地帯」



三月は写俳の展示会の準備でバタバタしているうちにあっという間に終わってしまった。
で、思いっきり今さらなんですけど、フジTVのドラマ、「不毛地帯」。
半年間の放映が3月に終了したのだが、久しぶりに面白いドラマを観た。
映画でもそうなんだけど、面白い作品って最初の数分でわかってしまう。
第一回は大幅に時間を拡大して放映されたが、惹きこまれるのに充分の迫
力で、以後半年間、テンションを下げずに観ることができた。
最終回は何故か涙ボロボロ・・・
出来れば最終回も時間拡大して、もう少しじっくり見せてほしかったが・・。

Fumou1

なぜ泣けたかって、これはもうほぼ同じ時代を生きてきた人間として、
無意識に共感してしまう部分があるのでしょうね。
一時は頂点を極めたともいえる日本の繁栄に尽くした有名、無名の多くの
男たち。
その人たちに対し、今となっては限りない愛しさを感じてしまう。
それなのに、今の日本のていたらくは何なのだ!という悔しさも含めて。
個人的には仕事中毒の男って嫌いじゃない。
というより好み。
仕事より家庭が大事、なんておっしゃる男性は実はあまり好きじゃないです。
(ハイ、私も古い人間でゴザイマス)
「不毛地帯」に出てくる男たちはいわゆる悪役も含めてそれぞれ魅力的だ
ったけど、
壹岐(唐沢寿明)の部下で石油開発に情熱を注ぐ兵頭(竹野内豊)にはホ
レましたね。
たまにしか逢えなくていいから恋人でいたい、と思わせるような。
う~ん、やっぱり男性は仕事に燃えている時が一番輝いているのかも。

Fumo2_2 


部分的には壹岐と千里の煮え切らない関係とか、仕事での危機の時にはい
つも紅子の人脈による重要人物とのコンタクトで発展、というパターンとか、壹岐の子供たちの無理解とか色々不満もあったけど、
やはり一番大きいのはキャストの素晴らしさだったのかな。

肝心の主人公にはそれほど思い入れがなかったのだが、柳葉敏郎、段田安則、阿部サダヲ、遠藤憲一、岸部一徳など、それぞれ役柄にぴったりのリアルな演技にひきこまれた。
そして何と言っても大門社長を演じた原田芳雄の凄さ!
この人は年を重ねるごとに演技に磨きがかかる、の典型のような人。
近年の活躍には目をみはるものがあり、これからますます目を離せない。
ともあれ、めずらしく半年間、毎週楽しみなドラマがあるということは、なかなか良いものだった。



そういえば昨年は松本清張の生誕百年ということで、いくつかの作品がリ
メイクされていたけれど、悪いけど観始めて数分でゲンナリ、リタイヤという作品が多かったのは何故だろうか。
先日放映された「霧の旗」などは歌舞伎では超魅力的な市川海老蔵の主演
だったのだが・・・スイマセン海老さま、歌舞伎だけやってて・・という感じ。
黒澤明生誕百年企画の「悪い奴ほどよく眠る」もちょっと・・・・。
村上弘明は嫌いな俳優ではないのに、全く乗れずにリタイアしてしまった

もとの作品を観ているからどうしても比較してしまうこともあるけど、
何か空まわりしてるように見えてしまうドラマって・・・何故なんでしょうね。


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不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))



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