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2009年11月17日 (火)

シネマ歌舞伎・「日高川入相花王」



さて東劇で行われていたシネマ歌舞伎の最終日、
「日高川入相花王」(ひだかがわいりあいざくら)を観てきました。
10月には行けなくて、11/13の最終上演を選んだのですが、初回上映は10時
半から。
ちょっと寝坊して少し遅れたものの(何しろ家からだと2時間近くかかりま
す)
平日だしチケットもすぐ買えるだろうと思ったら甘かった。
あと10分で始まるというのにチケット売り場は行列。
え~今までこんなことなかったのに、やはり最終日ということで観にくる
人多かったんだ。
何とか上映開始と同時にシートに座ることができました。
「鷺娘」との2本立てでしたが、「鷺娘」の素晴らしさは以前書いたので
ルーして。



「日高川入相花王」はこれまた清姫、安珍の道成寺もの。
舞台は紀伊の国の日高川。
恋しい安珍を追って日高川まで来た清姫は渡し船の船頭に川を渡してほし
いと頼むが、安珍から追ってくる娘がいたら決して渡してはならないと言われていた船頭に拒否される。
そこまで自分を拒む安珍への恨みで清姫は見るも恐ろしい蛇体と化し、
日高川に飛び込んで安珍を取り殺そうと追い続けていく、というストーリ
ー。

Hidakagawa1


















もともとは人形浄瑠璃の脚本だった、という歌舞伎の演目はたくさんあり
ますが、
このお芝居は「坂東玉三郎人形振りにて相勤め申し候」ということで、
人形浄瑠璃の舞台がそのまま再現され、玉三郎は人形となって清姫を演じ
るというめずらしい演出です。
坂東薪車演じる船頭も人形振り。
そして尾上菊之助が、清姫を操る人形遣いを演じます。
文楽ではひとつの人形を3人係りで動かすそうですが、そうした黒子とは別
の「出遣い」と呼ばれる人形遣いだそうです。
裃姿のクールな菊之助もまた素敵♪


「人形」であるから基本的には無表情。
文楽に限らず人形というものは、角度によって微妙で多彩な表情を見せるものですが、逆に人間がそれを表現するのは難しいでしょうね。
人間を模した人形を、また人間が演じるというパラドックス。
でもさすが、その微妙な表情やギクシャクとした人形の動きなどがメリハリの利いた演技で表現され、とても新鮮でした。
「人形振り」は遣うほうも遣われるほうも技術はもちろん、体力的にもハードなのだそうですが、菊之助との息の合った演技はそんなことはまったく感じさせず。
一度など菊之助が玉三郎を軽々と持ち上げましたが、バレエのリフトと同じでさぞ体力が要ることでしょう。
文楽では男の人形のほうが目とか口、眉などがよく動いて表情豊かなのだそうですが、それをユーモラスに再現した船頭が面白かったです。


川を渡れないことに絶望した清姫が蛇に変わる場面、
清姫の顔が文楽のいわゆる「がぶ」に。
美しい娘の顔が一瞬で口が耳まで裂けて歯をむき出し、、目玉がひっくりかえって爛々とした金目になり、頭には角が生える、というあの豹変を「がぶ」というそうで。
映画ではお面だったのか、ちょっとわからなかったけど、
あの「がぶ」ってほんとにドッキリしますよね。



髪振り乱して川に飛び込むと大蛇の身体がうねり、衣装は銀のウロコ模様に。
周囲を焼き尽くすような清姫の妄執、嫉妬の凄まじさ。
でもそれをあくまでも、哀しみを湛えた「美」に昇華してしまうのが玉三郎たる所以でしょうか。
向う岸に泳ぎつき、柳の木に取り付いて見得を切ると舞台はぱっと明るくなり、一面の桜の山が・・・
う~ん、これもやっぱり生の舞台でも観てみたい・・・。

Tougeki






東劇のロビーにこんな大勢の人がいるの初めて見ました。








結局まだまだ観たい作品をいっぱい残してしまったシネマ歌舞伎アンコール上演でしたが、まあまた機会はあるでしょう。
それとこれは全作品早急にDVD化して欲しいですね~。
となればもちろんブルーレイかな。
そうなったら・・・仕方ない、DVDプレイヤー買い替えますよ~dash



ところで「がぶ」で思い出したこと。
その昔NHKの「ひょっこりひょうたん島」にパトラ、ベラ、ルナという3人の魔女が出てきて、その中のルナだったかな、この「がぶ」があってすごい怖かったんです。
さっき検索してみたら、やはり子供の頃それを見てトラウマになってる、なんて記事があって笑っちゃいました。
確かに子供にはショックかも・・・。
それにしてもなつかしいなあ♪




 Various/ひょっこりひょうたん島 ヒット ソング コレクション (オリジナル版)












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