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2009年2月

2009年2月26日 (木)

歌舞伎座二月公演



う~む、どうもハマりそうでヤバイなあ・・とワーニングランプを点滅させつつ、
1月に続き今月も歌舞伎座に行ってきました。
昼の部の「京鹿子娘二人道成寺」をどうしても観たくなっちゃって。
これはやはり人気があるらしく、平日なのにほぼ満員。
まあさよなら公演が始まってから、私みたいに今の歌舞伎座のうちに観ておこう!という人が多いらしいです。

Kabuki2gatu















結果的には1月にも増して面白かった♪
それぞれ全く毛色の違った出し物なので全然飽きないんですね。
ちょっと複雑な話だけどテンポ良く楽しめる、狂言を元にした「菅原伝授手習鑑」
ただもう華やかで目を奪われる舞踊の大曲「京鹿子娘二人道成寺」
心温まる世話物「人情噺文七元結」はイヤホンガイドも必要のないほどわかりやすく、文字通りの人情噺についホロリ。

お目当ての玉三郎&菊之助の「京鹿子・・・」はほんとに圧巻でした。

舞台はご存知、清姫と安珍の物語で知られたあの道成寺。
旅の僧の安珍に恋をし、裏切られた悔しさに蛇に化身して、安珍の逃げ込んだ鐘もろとも焼き殺してしまった清姫。
それから何年かして新しい鐘が出来上がり、今日はその鐘供養の日。
そこへ花子と名乗る美しい白拍子が現れ、鐘を拝みたいと申し出る。
女人禁制の道成寺だが、舞を奉納したいという花子は許されて入山する。
そこへいつのまにか、うりふたつのもうひとりの花子が現れ、ふたりは華やかに舞い踊りながらだんだん鐘に近づいて・・・。
実は花子は清姫の亡霊で、再び鐘を落とさんとしていたのだ・・・
というお話。

Dojyoji_3



















玉三郎と菊之助、息もぴったりでその美しさは例えようもなく、
本当に一人がすっと増殖したような凄みも感じられて。
ただし今回はずっと後ろの席しか取れなかったので花道が殆ど見えず、始まってからかなり長いこと花道でふたりの道行が続いたのが見えなくて、すごいストレス。
前回が2階席の一番前と良すぎたので仕方ないのですが・・。
幸い双眼鏡を持ってきていたので、それが活躍してくれました。
全く同じ衣装のふたりは時に見分けがつかないほどでしたが、双眼鏡で見るとやはり表情が全然違う。菊之助もいいのだけど、どうしても吸い寄せられるように玉三郎を追ってしまいます。なんというか、眼力(がんりきに非ず、めじから)の迫力が違うというか。
後半だんだんと表情が険しくなり、蛇の本性を現してくるのを目で表現するのです。
ラスト、鐘に取り付いて僧たちをにらむ冷たい炎が燃えているような目つきにぞっとするやらシビレるやら・・・
ほんと、堪能しました。
菊之助はこのあとすぐ次の「文七元結」で文七を演じ、さらに夜の部の勧進帳にも出演って、すごすぎる体力・・・。coldsweats02



Bunsiti_2












「文七元結」




ところでその歌舞伎座の席なんですが、
ネットで簡単に取れるとはいえ、なかなか希望の席は手に入りにくいようです。
それと同じ一等席でも、同じ料金の割にはすごい差がある。
例えば2階席の一等席は9列あるうちの7列目まで。
残りの8列9列は2等席になります。
1列目と7列目では、見え方が全然違い、同じ1等席とは思えない。
今回は7列目しかなかったので、ひとつだけ後ろの2等席だって殆ど変わらない、と8列目を購入しましたが・・・。
やっぱり人の頭の隙間から見る、という感じになっちゃうんですよね。
それとネットで買うときはどういう順番で席が表示されるのか知らないけれど、早ければ良いとも限らず、次の日に再検索するともっといい席が表示されたりもします。
多分どこかで押さえていた席がキャンセルになったりとか、色々事情があるんだろうけど、同じ料金であまりにも違うってちょっと釈然としない。
どちらにしても新しい劇場ではもう少し見やすいレイアウトを考えてほしい。
それから、せめて座席からどかないでも人が通れるスペースが欲しいですね~
ついでに、新幹線や飛行機のように、前の座席から倒して作るテーブルがぜひ欲しい!
他の劇場と違って歌舞伎座に食事は付き物。
お茶を置くスペースもないってあんまりですよね。
実現は充分可能と思われますので、ぜひご検討を♪




さ~て3月は・・・って  (゚o゚C=(_ _;
バキッ
行けないですよ~もちろん sweat01
毎月桟敷席に座れるような身分に、なってみたいものです・・(泣)

Kabuki2gatub
















3月は昼夜通しで「忠臣蔵」なんですね

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2009年2月23日 (月)

猫の日猫の句♪



2月22日は「猫の日」
そういえば猫の俳句ってけっこう多い。
思いがけない俳人がほほえましい猫の句を詠んでいるのに出会うと何だか嬉しくなります。



猫の恋ぶたれた時が別れなり   芭蕉

内のチョマが隣のタマを待つ夜かな  正岡子規

恋猫のまなこばかりに痩せにけり   夏目漱石

色町や真昼しづかに猫の恋  永井荷風

叱られて目をつぶる猫春隣    久保田万太郎

いなずまの野より帰りし猫を抱く  橋本多佳子

買初の小魚すこし猫のため     松本たかし

わが屋根をゆく恋猫は恋死ねや   藤田湘子

猫の恋声まねをれば切なくなる  加藤楸邨

雑炊や猫に孤独というものなし   西東三鬼

四匹飼えば千句与えよ春の猫   寺井谷子

Madoneko





















犬の句もあるけど、
数としては圧倒的に猫のほうが多いでしょう。
自分の句を調べてもやはり猫を詠んだ句のほうが断然多い。
猫のほうが作りやすいのですね。
犬に比べて猫のほうが行動範囲がずっと広くて、内にも外にも猫のいる情景は無限。
まあ犬は今は外ではリードをつけられてお散歩する姿ばかり。
単独で町を歩いていたりしたらたちまち保健所に通報されちゃうご時世ですから、情景としての犬を詠む機会はせばまって当然かも。



もっとも猫にも同じ状況が忍び寄ってきています。
獣医さん曰く、家の中だけで飼っても猫はそこをテリトリーとして満足し、争うこともないからストレスもなくて充分幸福、なのだとか。
でもそれって単に「知らないことの幸福」なんでは?
猫が自由に外に出て、塀の上に寝そべっていたり、木登りして爪をといだり、バッタを追いかけてぴょんと跳んだり、そういう野性的な姿を見ることが人間の喜びでもあったはずなのに。
先に挙げた俳句も殆どそんな猫の野性的な姿を見られるからこその句。
俳句に限らず、旅先の神社や駅や漁港でふと出会った猫たちを写真に収める楽しみなど、そんな喜びの一切ない「猫のいない世界」になってほんとにいいんですか?と問いたいです。


ところで望み通り?野性的なのがうちの武蔵、
昨日隣の部屋でガタガタ音がするので、もしやと思って開けたら部屋中に鳥の羽が散乱。
ダーッと2階に駆け上がったのを追っていくと、机の下にアオジのなきがらが。
先日もヒヨドリを獲ってきたばかりなのに、まったく・・・。
それこそ猫の「野生の証明」だから責めても仕方ないのだけど、「食べもしないのに殺生するんじゃないの!」とつい叱りたくもなります。

どこかで読んだのですが、ネズミを捕るのがネコ、鳥を捕るのがトコ、
ヘビを捕るのをヘコというそうな。
頼むからネズミとヘビはカンベンしてよね・・・・。bearing

Mo0812



















先人の句のあとにずうずうしいですが、自作の猫の句を集めてみました。coldsweats01
これからも猫の句、増えそうです・・・。




うつすらと電気を帯びて冬の猫

笑栗を拾ふチェシャ猫日和かな

伸びてゐる猫ふんじゃつた夏の午後

ふはふはを分けて二匹の子猫にす

セーターにもぐりて猫のみる夢は

亡き猫のそこに来てゐる日向ぼこ

秋霖や猫を抱いてスクワット

無慈悲にも猫の咥える羽化の蝉

緑陰に白猫ゐるを愛でゐたり

切れ切れの夢に割り込む猫の恋

炬燵猫聞き耳だけは立ててゐし

家出猫どこで見てゐる寒夕焼

恋猫になれぬわが猫抱いてをり

浅春や猫の獲り来し小鳥埋む


Meirin
















以前飼っていたシャムの美齢(メイリン) 美人で優しい猫でした weep

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2009年2月20日 (金)

リード大好き♪

新しい動画UPいたしました。 よろしければご覧下さいね。

2009年2月19日 (木)

旭山動物園物語


めずらしく夫と「行こうか?」「行こう♪」とすんなり合意して出かけた映画が2月9日から公開されている「旭山動物園物語」。leo


日本最北端の動物園である北海道旭川市の旭山動物園。
現在は年間300万人の入場者を集め、本州からの北海道ツアーにも組み込まれる人気スポットとなっている。
だがほんの十数年前まで、ここは入場者過去最低を更新する低空飛行の赤字営業状態で、市からは老朽化した施設の修繕費用すら断られるありさま。
80年代に集客のためジェットコースターを導入するもすぐに飽きられ、
エキノコックス症(野生のキタキツネなどから感染する)でゴリラが死亡して一時閉鎖に追い込まれるなど、常に閉園の危機と隣り合わせだったのだ。
それが何故、10年のあいだにこのような素晴らしい変貌を遂げたのか?

Asahiyama1


















その鍵は世界にも類がない、「野生で暮す現場を再現し、そこでの本来の生活スタイルを見てもらう」という「行動展示」という展示方法。
動物園のスタッフと動物たちとの関わりを丁寧に絡めつつ、成功への道のりが描かれてゆく。殆どが実話のようだ。



登場人物のモデルは実際に旭山動物園の園長を務め、園の再興に心血を注いできた小菅正夫氏、副園長の坂東氏。
劇中では西田敏行と中村靖日が演じる。
その他それぞれ個性的な飼育係りに長門裕之、塩見三省、岸辺一徳、柄本明、六平直政、前田愛などが顔を揃える。
選り抜かれた演技派ばかりで、本当の主人公である動物たちにも食われてないのはさすが♪
もちろんゾウやシロクマ、ゴリラ、ペンギンやアザラシなど、生き生きとした動物たちの表情も素晴らしい。
監督はマキノ雅彦(津川雅彦)
スミマセン、監督もされるとはちっとも知りませんでした。


映画の中で「人と話すのが苦手だから」「人間嫌いだから」飼育係を選んだというセリフが何回か出てくる。多分そういうことってあるのだろうな~。
それに対して、厳然たる弱肉強食の中で生きている野生動物たちはそれが現実であり、だからこそ輝く命が美しいのだが、野生なら淘汰されてしまう弱者を生かすことが出来るのは人間だけ。だから人間は素晴らしいのだ、という園長の言葉は胸に沁みた。
西田敏行は前回のNHK朝ドラでは散々な不評だったようだが、この映画では本来のとてもいい味を出して面目躍如。
中村靖日という人は初めて知ったが、どうしてタダモノではない存在感。
あ、この役をジャニーズ系の俳優がやってたら薄っぺらな映画になっていたかも。
マキノ監督、よくわかっていらっしゃるnote

Asahiyama2



















ただ、新しい市長の理解を得て動物園を改良し、成功するまでの過程があまりにあっけなくてちょっと不満。
それまでの苦難の時代から一転、入場者が増え、ついには日本一の動物園になっていく様子をもう少しじっくり観たかったし、
現在の旭山動物園がどう素晴らしいのかをもっと具体的に見せてほしかった。
(う~ん、それは現地に行ってご覧下さい、ということかな?)


それにしても「文部省選定」なんてコピー、久しぶりに見ましたね~(笑)
家族で楽しめること請け合い、です♪scissorshappy01



☆    ☆    ☆    ☆    ☆


ところで出かけた平日の映画館ですが・・・
観客は私たちを含め中年夫婦が三組、シングル男性がひとりの計7人。
カップルは全員50割(夫婦どちらかが50歳以上なら、いつでもひとり1000円で観られる)でしょ、
う~む、それで採算が取れるのかしらと思わず心配に。
調べてみると毎月1日のファーストデイを初めレディスデイ、メンズデイ、ふたりデイ、サンクスデイなど、
割引の日が多いこと多いこと。
観るほうとしてはありがたいけど、これでは正規料金を払わなきゃならない日になんて誰も来ないよねえ・・。
ワーナーマイカルさん、大丈夫・・?coldsweats02

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2009年2月18日 (水)

映画ってどこにあるかな(BlogPet)

タラッタ♪は映画がほしいな。
映画ってどこにあるかな

*このエントリは、ブログペットの「タラッタ♪」が書きました。

2009年2月13日 (金)

太古の黒うさぎ



焼酎はめったに飲まないのですが・・。
最近気に入ってるのは日本酒をロックにし、柚子とかレモンの果汁をたっぷり加える飲み方。
ところが、そんなことしたら日本酒の風味が消えちゃうじゃないか、そういう飲み方は焼酎でやれ、なんてある人にオコラレちゃって。

余計なお世話だよ・・・(-。-) とは思いつつ、まあ一理あるかとためしに焼酎を探して出会ったのがこれ。
奄美大島だけで作られる黒糖焼酎だそうで。
もちろんラベルのうさぎに惹かれて買ったのですが。wink

Kurousa



























「黒糖の甘い香りと樫樽のスモーキーなフレーバー」とか言われても正直言って焼酎の旨さってよくわからないのだけど、確かに香りは濃厚な甘さで、味はえ~~と、ウィスキーみたい♪なんて言ったら怒られるかな。
でも美味しいし、アルコール度が高い割りに爽やかな酔い心地♪
柑橘類の果汁をたっぷり入れると、悪酔いしないですけどね。



この「太古の黒うさぎ」は天然記念物に指定されている「アマミノクロウサギ
原始的な種だそうで、瓶のイラストとはちょっと違って耳が短く、ねずみに近いような感じを受けます。


まあでも名前といいデザインといい、とても感じが良いので飲んでいても楽しいです♪
でもやっぱり私は日本酒のほうが好きかなあ・・。bottleheart01





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2009年2月 8日 (日)

カレシ♪

家の近くにいるカノンとミーシャお気に入りの彼氏。 最近は寒いので家の中にいたのかなかなか逢えなくて・・。 きょうは久しぶりに逢えました。 よかったね、カノンもミーシャも。

やっぱり好みってあるみたいで、ケンカ腰で吠えあう場合もあるんだけど。
どうやらきりりと尾を巻いた日本犬が好みのようです。

2009年2月 6日 (金)

堕天使は聖母に・・マリアンヌ・フェイスフル「やわらかい手」



私は女性なので、同性より男性の方が好きに決まってるけど(笑)
映画の中で忘れられない女性も数多い。
例えば「男と女」のアヌーク・エーメ、「ジュリア」のバネッサ・レッドグレーブとジェーン・フォンダ、「俺たちに明日はない」のフェイ・ダナウェイ、「テルマ&ルイーズ」のスーザン・サランドン、「ドライビング・ミス・ディジー」のジェシカ・タング、「恋のゆくえ」のミシェル・ファイファーetc.
そして10代の頃に観た、「あの胸にもういちど」のマリアンヌ・フェイスフルの強烈な印象も、ずっと忘れることが出来なかった。

Anomune

















「伝説のミューズ」とよく言われるけれど、
確かに神々しいような美貌と肢体、無垢な愛らしさを備えた美しさには、男性ならずとも惹きつけられてしまう。
「あの胸にもういちど」撮影当時(1968年)はミック・ジャガーとの熱愛やドラッグでのスキャンダルの渦中だったそうだが、そんなことは全く感じさせない。
黒皮のバイク・スーツに裸身を包み、ハーレー・ダビットソンを駆って数百キロ離れた恋人(アラン・ドロン、これまた憎らしいほどクールな魅力)のもとへ急ぐ、恋する女の美しさ、かっこ良さといったらない。(これが「ルパン三世」峰不二子のモデルになったのは有名な話)
「イージー・ライダー」に先んじること数年、アメリカン・ヌーベルバーグを先取りしたような衝撃的なラストも忘れ難い。

Anomune3 Anonune4

















しかしそれっきり、マリアンヌの姿はスクリーンからもヒットチャートからも消えてしまった。
ドラッグにアルコール中毒、ミックとの破局のあとは心身ともにボロボロになり、自殺未遂、ホームレス寸前までいったのだとか。
「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」の透き通った声はクスリと煙草のせいで潰れてドスのきいたハスキーヴォイスに。
その後立ち直り、本国イギリスではだいぶ前から歌手としても俳優としても復活しつつあったらしいが、
日本ではずっと忘れられた存在だったと思う。



そして40年近く経ち、近年「マリー・アントワネット」のテレジア王妃役で、あらら久しぶり!に再会したと思ったら、
なんとヒロインとして映画に返り咲いたのが、2007年に公開された「やわらかい手」。
40年後に二度目のヒロイン!なんて今までに例があっただろうか!?
マリアンヌ・フェイスフル60歳にしての素晴らしいカムバック!
まさに奇跡的♪

Irina

















その「やわらかい手」
ともかく私にとっては「あの胸にもういちど」以来2度目に観る映画なので、
その凄まじいばかりの年月の経過を見せつけられるようで正直ショッキンクでもあった。
あの天使のように美しかったマリアンヌが一気にデブのおばあさんに・・・って40年も経てば当たり前なんだけど。

ところがこの映画、すごく良かったのだ。



ロンドン郊外にひっそりと暮らす未亡人のマギー。
彼女の苦悩は最愛の孫のこと。
幼い孫は難病に侵されており、息子夫婦も彼女も治療費のために家まで売り払っているが病状は悪化するばかり。
一縷の望みをかけ、オーストラリアに最新の治療を受けに行くことを病院から勧められたものの、借金も断られ、渡航費用を捻出することは不可能だった。
迫るタイムリミットにいてもたってもいられないマギーは職を探すが職安では門前払いされてしまう。
そんな時、ふと見かけた従業員募集の張り紙。
世間知らずのマギーはそこが風俗店であることも知らなかった。
オーナーに説明された仕事の内容は、手を使って男性を昇天させること。
仰天したマギーは逃げ出すが、孫のため身を捨てる覚悟でその仕事につく決心をする。
はじめはおっかなびっくりだったマギーだが、意外なことにそのテクニックは評判を呼び、あっというまに店のナンバーワンに・・。

Irina4














実際仰天する内容で一応R15指定になっているのだけど、決してキワモノ映画ではない。
直接的、露骨な描写は一切出てこないので安心して観ていられる。
それでいて、「あの胸にもういちど」を観ている私としては、エロスのミューズとしてのマリアンヌにどこかリンクして感じられるのが可笑しくもせつなかった。
最初はその歳のとり方に愕然としたものの、観ているうちに往年の可愛らしさが顔をのぞかせ、ああやっぱりマリアンヌだ・・とか。
渡された大金を怪しんで母親の仕事を知り、怒り嘆く息子、反対にマギーの捨て身の行動に感動し、心を開く嫁、
親切ごかしで詮索好きな友人たちとのエピソード、評判を聞いての他店の引き抜き工作など、マギーを取り巻く人物像が興味深く描かれて飽きさせない。
店のオーナー、ミキとの心の交流は、その行方が気になるところだけど・・。


原題は「イリーナ・パーム」
マギーのセックスショップでのステージネームだ。
一般的に「堕ちる」というイメージの強い風俗の仕事をしながら、
彼女は決して汚れることはなかった。
堕ちるどころかそれをバネにするごとく、平凡でどちらかといえばドンくさいおばさんだったマギーが、しっかりした意志を持って自分の足で歩みだす姿がなんとも健気でいとおしく、女性の底力とおおらかさを感じさせた。



ともあれ「あの胸に・・」の彼女がミューズであり、その後のスキャンダルや荒れた生活で言われたように「地に堕ちた天使」だったとすれば、
この映画の彼女はそう・・・まさに「聖母」であり、「観音」であると言えよう。
地獄を見たからこそ、到達できた境地であり、演技であるのかな、と思ってしまう。
またアラカン(アラウンド・還暦ね♪)の彼女の復活、成功は、同じ世代の人々を大いに勇気づけたのではないのかな♪
マリアンヌ・フェイスフル健在!
いやほんとにいい映画です、お勧め happy01
「あの胸にもういちど」と併せて見て、しみじみと感慨にふけるのもいいかも・・。


Anomune5 Irina2



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