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2008年アンの島PEIを行く

2008年8月19日 (火)

PEI旅行記1 / 出発



6月13日夕刻5時、まだまだ日の高い成田空港を、AC2便は定刻より少し遅れて出発。去年からバゲッジの重量制限が10キロ近く減らされており、空港で慌てて入れ替える乗客もいたり、厳しいチェックも相変わらずだったが無事に離陸してひと安心。

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旅行というとたいていいつもえらく遠くなので長時間フライトにも慣れたが、
タイクツなのに変わりはない。
エア・カナダは初めて。ボーイング777できれいな飛行機なのはいいが、最新式のタッチ・パネルパーソナルモニターが使いにくくて好きになれなかった。
映画も、観たいなと思っていた「陰日向に咲く」があったので観始めたが、
どうも飛行機では集中出来ない。
それよりがっかりしたのは、いつも見ていた飛行情報がないこと。
ほら、高度とか外気温とか、現地の現在時刻とか、地図上で飛行機がどのへんまで進んでいるのか表示してくれるのあるでしょう。
あれを見ていれば退屈しないんだけどなあ・・太平洋を越えるのは初めてなので、どんなルートを飛ぶのか楽しみにしていたのに・・・
(しかもこのモニター、途中で一時不具合のため使用不能に。帰りはもっとひどくて離陸前から不調で、そのメンテナンスのために1時間半も出発が遅れた。)

で、機内食もいまいちだったエア・カナダだが、そんなことは吹き飛ぶような素晴らしさが。
離陸、着陸ともにとてもスムースで、あらいつのまにもう空の上、という感じ。
今回都合5回乗ったけど、すべてがそうだったのは飛行機が優秀なのかパイロットの腕がいいのか。
おかげでちっとも怖くなかったです~happy01

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トロント空港ロビーと立ち寄ったカフェ


トロントへ着いたのは同日夕方の4時前。
時差は12時間だから日本ではすでに14日の明け方のはず・・・
ここでは旅行会社の人が来てくれて乗り継ぎをサポートしてくれた。
モントリオール行きなら1時間早い便に間に合うというので振り替えてもらう。
カフェでフルーツサラダを食べてから6時台の飛行機でモントリオールへ。
モントリオールまでは1時間15分くらい。

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モントリオール空港









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カナダはすべて英語、フランス語併記









モントリオールからいよいよプリンスエドワード島シャーロット・タウンに向かうのだが、同じエア・カナダの「JAZZ」のカウンターは空港のすみっこにあった。
外を見るとえっ!?あれプロペラ機じゃないの?
小さくて古そうな飛行機が並んでいる。

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出口から歩いていってタラップを上るのだ。
搭乗する夜9時半過ぎ、ようやく長い一日が暮れようとしていた。
中はやっぱり・・・狭い!

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左右2列づつしかないものね。
これだけの乗客と荷物載せて大丈夫なのかしら・・なんてちょっと不安。
でもこれまた力強く安定した飛行で、(ちょっと膝から下が寒かったけれど)
夜11時、無事にシャーロットタウン空港に着いたのでありました。


空港には現地係員の女性が迎えにきて下さった。
ここから宿泊地のキャベンデッシュまで車で小1時間。
空港にはびっくりするような風が吹いていて寒いくらい。
夜だから景色はよくわからないが、広々として静かだということはわかる。
キャベンデッシュで車を降りると、月が輝き、大きな北斗七星が高々と輝いていた。
月も星も、それがPEIでの最初で最後の出会いになるとは夢にも思わなかったのだが・・・weep



長い長い一日の終わり、午前1時。
可愛らしい部屋の暖かいベッドが迎えてくれた。
ともかく疲れて眠いので、一晩寝ればもう現地の時間サイクルになれるはず。
長いこと来たかったPEI それもアンのグリーン・ゲイブルスのすぐ近くにいるんだ・・・と思いながらすぐに眠りに落ちていった。

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2008年8月18日 (月)

PEI旅行記2/Kindred Spirits



すぐ外に立っている桜の木は枝が家とすれすれになるくらい近かった。
白い花がぎっしりと咲き、葉が見えないほどだった。
家の両側は、一方はりんご、一方は桜の大きな果樹園になっており、
これまた花さかりだった。
花の下の草の中にはたんぽぽが一面に咲いていた。
紫色の花をつけたライラックのむせるような甘い匂いが朝風にのって、
下の庭から窓べにただよってきた。

(以下、引用はすべて村岡花子訳 新潮文庫「赤毛のアン」より)

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一夜明ければ本当にそんな感じだった。
窓を開けると満開のライラックの良い匂い。
色は濃いがたぶんりんごの花、それから桜。
たんぽぽは殆ど綿ぼうしになっていたけれど、1年中で一番美しい季節にさしかかっていることがよくわかる。

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ライラックと桜の花



1週間の旅というと余裕があるようだが、実際現地に泊まるのは5日しかないので正直物足りない感がある。
このツアーももともとは6日だったのを1日プラスして組んだのだけど。
それでなくてもPEIのツアーは高くて、一人となるとよけい割高なのがツライところ。
最初の3泊は、キャベンデッシュ村にあるこのカントリー・ハウス「キンドレッド・スピリッツ」に滞在した。
以前はPEIというとシャーロットタウンにステイしてそこから観光、のパターンだったが、近年キャベンデッシュに泊まるツアーが多くなった。中でもこのキンドレッド・スピリッツはグリーンゲイブルスのすぐ裏手というロケーションなので一番人気のようだ。
日本の旅行会社がかなりの部屋を予約してあるらしく、日本人のお客が多い。
もちろんアメリカやカナダ各地からきたファミリーやゴルフツアーの男性グループもよく利用しているようだ。
基本的にB&Bだが、頼めば夕食も出してくれるみたい。

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キンドレッド・スピリッツ正面と玄関のプレート。
日本語でも歓迎の言葉が♪








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朝食は毎日替わり、熱々のパンケーキやブルーベリーなどを焼きこんだマフィン、スコーンなどがメイン。英国風な卵料理などはあまり出ず、ひたすら甘モノ。でも焼きたてのホームメードなのでとても美味しい。
あとは驚くほど種類の多いフレッシュ・ジュースやヨーグルトにフルーツ、コーヒーや紅茶。
甘すぎる・・と思ったマフィンにもすぐ慣れ、帰宅してからあの味が何だか恋しくなった。でも旅行中はよく歩くからいいけど、家であんなのを食べていたらたちまち激太りだろうなあ・・・
(人が多くて朝食の写真が撮れなかったのが残念)
広大な敷地にはコテージも多くあり、キッチンつきで調理もできるそうだ。
う~ん、こんなところにひと夏いられたらどんなにいいだろう・・などとつい思う。
オーナー夫妻もスタップも とても温かい笑顔で感じの良い人たちだ。

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朝食はフロントの隣にあるダイニングルームで。







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フロントに続くリビングルーム。
ゆったりと寛げ、他のお客さんと情報交換するのも楽しい。




ところでこの「Kindred  Spirits」とは「同類、心の友」という意味だろうか。
「赤毛のアン」の中によく登場する言葉のようだ。
アンの中で印象深い「腹心の友」は?と調べると「A bosom friend」となっている。
A bosom friendとは、「an intimate friend,  really kindred spirit to whom I can confide my inmost soul.」とアンは言う。
また、マシュウのことを「I felt that he was a kindred spirit as soon as ever I saw him.」と言っている。
初めてダイアナと腹心の友となった頃は狭かったアンの世界も成長するにしたがって広がり、後には
「腹心の友って、あたしが前に考えていたほどぽっちりじゃないわ。この世界にたくさんいるってことがわかってうれしいわ。」と言うようになったのだった。

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赤毛のアンの中でもひときわ輝きを放つテーマとしての「kindred spirits」
世界中からアンのファンが集まるフレンドリーなこの宿にふさわしい名前よね♪



さてさて、この朝はごらんのようによく晴れて喜んだのもつかのま、
すぐに曇ってきたかと思うと、それが数日にわたって続くとは・・・・cloud

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リビングにはパソコンも常備
さっそくアクセスしてみました。
お~タラッタ♪の時計もちゃんと現地時刻だ~happy01


2008年8月17日 (日)

PEI旅行記3/グリーン・ゲイブルス



ともかくグリーン・ゲイブルスは宿から徒歩数分だったので、滞在中は毎朝通った。
庭の一角の木立をくぐるとそこは広いゴルフ中。突っ切ったところがもうグリーン・ゲイブルスなのだ。(ゴルフ場はプレイ中でなければ横切ってもOKだそうです。)

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男性ツアー客も多いゴルフ場
日本と比べると驚くほど安いそうですよ♪
この時までは晴れていたのに・・・。






今回の写真を見ると、もうつくづくこれが青空だったら・・・と吐息ばかりが出るのだが、こればかりはどうしようもない。
でも初めて「赤毛のアン」を読んでから数十年、まさか本当にグリーンゲイブルスを訪ねることが出来たなんて・・・と感無量だった。

もちろん「赤毛のアン」はフィクションであり、アンが実在したわけではない。
でもこうやってあまりにリアルに再現されているため、アンは実在の人物だと勘違いする人も多いとか。
でなくとも、アンを読み込んだ人々には家の外観から ひとつひとつの部屋の細部までが、懐かしさを伴って胸に響いてくる。
そういえば1997年、この家は原因不明の火事に見舞われて半焼しているのだ。
後日ガイドさんに聞いたら多分漏電(リスが電線をかじったとか?)・・とのこと。
むろん今は見事に復元されている。
アンの家がなくならないで、本当に良かった・・♪

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まずビジターセンターで入場券を買い、陳列されているモンゴメリの写真や作品の初版本などを見る。
でもここにはあまり数はなく、モンゴメリゆかりの品物は彼女の生家や、今も親族の子孫が住んでいる「銀の森屋敷」に集められているので、軽くスルー。
敷地内にはマシュウが仕事をしていたであろう納屋などもちゃんと再現されている。

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クラシックな馬車も。






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そして家の中・・・ぼうっとしていたせいか、マシュウの部屋を撮りそこねてしまったが、物語の通り、アンの部屋、マリラの部屋、客用寝室、数々のお料理やお菓子が思い出されるキッチンなど、物語の中に入ったかのようだった。
(各部屋に入ることは残念ながらできません。入り口から見るだけ)

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ふくらし粉のビスケット、さくらんぼのパイ、プラムの砂糖漬け・・みんなこの台所で♪









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ストーブだけどとても機能的で、暖房に湯沸しに調理にとマルチな活躍。









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マリラの部屋。
あの紫水晶をひっかけた肩かけがベッドに







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こじんまりとした客用寝室。









そしてこれがあの、アンの「東の部屋」。
りんごの花模様の壁紙、窓にかかるうす緑のモスリンのカーテン、三本足の三角テーブル、白いモスリンのフリルのついている化粧机、ああ、衣装箪笥にかかっているのは、マシュウがプレゼントしてくれた「ふくらんだ袖」のドレスだ・・・。

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はい、白状しますとこれを見て、不覚にも涙がこぼれてしまいました。
う~ん、思いがけなかった・・・昔の自分がひょいと顔を出したのでしょうかね?
「赤毛のアン」が日本で出版されたのは1952年。
村岡花子さんは戦争中の灯火管制下でこれを訳されたのだとか。
見かけた限りでは私よりかなり年配の女性のツアー客が一番多かったけれど、きっと皆その時代に夢中になって読んだ元・少女たち。
少女の時から長い長い時間を越え、数千キロの距離をようやく飛び越えてやってきたアンの家。
ひとりひとりが万感の思いを持って、この部屋を眺めたに違いない。


敷地内のミュージアム・ショップ。
アンのグッズがいっぱいで楽しい。
人形の多さにも驚いたけれど、殆どがMade in China
China 製の中途半端にシリアスな人形を買う気にはなれず、小さくてコミカルな人形をひとつ買った。
ティー・カップなども記念にはいいと思ったが、センスがいまひとつ合わなくて残念。

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その他、文房具、ポスターやカレンダーなども。







2008年8月16日 (土)

PEI旅行記4/お化けの森



グリーンゲイブルスは小高い丘の上にあり、裏手は「恋人の小道」に続いている。また庭から坂を降りていくと、すぐに「お化けの森」に入る。
どちらも手ごろな散歩コース。

Loveline1 Lovelane2











恋人の小道


アンがマリラに暗くなってからお使いをいいつけられ、自分の想像で作り出した幽霊たちにまとわりつかれながらこの森を走ってゆく場面は今読むと可笑しく、ほほえましい。
本では「小川のむこうのえぞ松の森」となっていたが、歩いてみてもそれほどうっそうとした感じはなく、普通の森。
もちろんまっ暗だったら怖いだろうけど・・・昔はもっと木が生い茂っていたのかしら。

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お化けの森はグリーン・ゲイブルスのすぐ下



このおばけの森はアンゆかりの場所をめぐるコースにもなっていて、かなり歩くがモンゴメリの住んでいた家に続く小道から家の跡、資料を集めたブックストア、さらにモンゴメリのお墓からキャベンデッシュ郵便局まで行くことが出来る。トレイルは標識も整備されているから迷うことはない。
今回はフリーなのでうんと歩くことを前提にしっかりウォーキングシューズを履いてきたので万全♪
物語のあれこれを思い出しながら、散策を楽しんだ。

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お化けの森には可愛いリスが♪












「赤毛のアン」の作者、モンゴメリは1874年PEIのニューロンドンで生まれたが、まだ赤ちゃんの時に母親を結核でなくし、キャベンデッシュに住む母方の祖父母に育てられた。当時住んでいた家は今は取り壊され、跡だけが残っている。

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ブックストアでPEIのワンちゃんに初遭遇 happy01








その祖父母が営んでいたのが郵便局。
(現在あるのは再現されたもの)
モンゴメリもそれを手伝っていたそうで、内部では当時のオフィスを再現したコーナーもある。

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モンゴメリの働いていた当時のレトロなオフィス



現在この郵便局は夏季だけの営業。
ここで葉書を出すとグリーンゲイブルスの消印がつくので、観光客はみな利用するみたいだ。
さらに今年は100周年記念なので、記念切手なども買うことが出来る。

Postof4 Postof5





















↑消印はこんな感じです





そしてこれがキャベンデッシュ共同墓地。
モンゴメリのお墓はすぐわかる。
これからの季節、もっと花があふれるのでしょうね。
結婚して島を離れた彼女だが、あまり幸福だったとはいえなかったようだ。
遺言で、愛しつづけた故郷のPEIに埋葬された。
モンゴメリが愛し、空想の世界を描いたこの小さな島に触れたくて、今では世界中から多くの人々がやってくる。
アンのファンにとって、まさに聖地・・かな。

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ところで日頃昼食は食べない私だが、旅行中は別。
一休みがてら何か飲みたい、食べたいと思ったが、困ったことにお店が極端に少ないのだ。
パリでしたようにちょっと近所で買物をして・・なんて到底出来ない。
何しろキャベンデッシュの”メイン・ストリート”ってこんななんですよ~~


Road_2 

















郵便局の向かいにレストランが2軒あったけど、スーパーは宿から歩いて30分というキツさ。
この日はかなり歩いて、「The Sandbox」という気軽そうなレストランでようやくランチにありつけました。
頼んだのは「クラシック・ハンバーガー」。
マックなどのとは違って、しっかりと肉の味がする素朴なハンバーガー。
カナディアン・ビールが美味しかった~♪
飛行機で飲んだクアーズ・ライトはまずかったけど、このMOLSONはお勧めheart04



Lunch_2

レストランのスタッフは皆にこにこして感じが良かったです♪
容器に入ってるのは何にでもついてきたコールスローサラダ



















2008年8月15日 (金)

PEI旅行記5/キャベンデッシュ・ビーチ



庭の下は青々としたクローバーの原で、それをだらだらと下ると窪地に出る。
窪地には小川が流れ、何十本もの白樺が勢いよくはえている。
下草は、しだや苔やさまざまな森林植物らしい。
その向こうはえぞ松や樅で青くけむったような丘で、木の間に見える灰色の破風づくりは「輝く湖水」の向こう側から見たあの小さな家の屋根だった。
左手のほうは大きな納屋になっており、そのさきのゆるやかな原をくだっていくと、向うに青い海がきらきら光っていた。(赤毛のアン 第一章)



という描写が、アンがグリーンゲイブルスにきた翌朝の場面にあり、初めてダイアナと友だちになった時の様子をマリラに伝える場面の中に
「あたしたち、いつか海岸へ貝がらを拾いに行くことになってるの。」というセリフがあるのだが、そののちアンとダイアナ、友人たちが海岸へ遊びに行ったという場面は最後まで出てこないので、海はグリーンゲイブルスからはかなり遠いのだと思い込んでいた。
実際にはすぐ近くに・・・といっても歩いたらかなりあるが、「キャベンデッシュ・ビーチ」と呼ばれる海岸があり、
グリーンゲイブルスも含め、このあたりは国立公園になっている。

Andiana



映画「赤毛のアン」では海で遊ぶ場面もありました









その海岸へ2日間通ったのだが、曇ってからは風が冷たく、初夏の服装では震えあがるほど寒い!
ウィンドブレーカーを取りにいこうと宿に戻る途中ギフトショップがあったので入ってみると、この時期日本では考えられないが、フリースジャケットがたくさん並んでいるではないか。
もう値段も見ずに買っちゃいました。結局このフリースは最後の日まで着倒すことに。
軽くて暖かくて、PEIだけでなくキャベンデッシュのロゴまで入っていたので結果的に良い記念の買物になったけど。

Fleece


同じ宿にいたツアーの人たちも、「じゃあ私も」なんて買いにいってたみたい。









ビーチへはアンのいわゆる「街道」から折れてどこまでもまっすぐ。
まあ普通は車で行くんでしょうが。
旅行4日目にはガイドつきの車で見所を回ることになっているので、キャベンデッシュではひたすら歩きだ。

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途中大きな湖がありたくさんのカナダガンが岸辺に群れていた。
だいぶ大きくなったヒナもいたので、この地で子育て真っ最中なのかも。

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海のすぐ近くの湖って、淡水なのかしら?ちょっと疑問。
この湖の一部も含め、海岸一帯には木の遊歩道がはりめぐらされて快適に歩けるようになっている。
「DUNE  LAND」という子供たちが遊べる遊具を備えた公園や、もちろん駐車場やトイレなども完備している。
7、8月のシーズンピーク時にはさぞ賑わうことだろう。

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海岸通りは木が多く、荒漠として人気はなかった。
右手には丈の低い樅が、長年湾に吹きつける風との戦いにもめげず、すきまなくはえていた。
左手はけわしい赤い砂岩の崖になっていて、ところどころ道のすぐそばにせまっているので、栗毛の牝馬でなければ乗り手は肝を冷やすほどだった。
崖の下には波ででこぼこになった岩がつみかさなり、大洋の宝石のような小石でしきつめられた砂の入江があったりした。(赤毛のアン 第五章)



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本当に赤い。
赤い砂、赤い崖。
波打ち際まで降りてみると、寄せてくる波が砂を巻き上げて波までが赤いのだ。
浜に転がっている石も、いかにももろそうな赤い砂岩の石。
ほんと、荒漠としてるじゃない・・って、青空だったらどんなにこの赤が映えてきれいだろうか・・と思っても仕方のないことをつい思う。
でもまあ雨が土砂降り・・よりはマシってか(涙)


あ、この海は大西洋につながるセント・ローレンス湾です。
ああなんと遠くの海を見ているんだろう・・と深い思いにかられる。
そんな切なさと向き合うのも旅の醍醐味だ。
石の好きな家人のために、いくつか小石を拾う。

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こんな天気だったがこの日は日曜だったので、それなりに家族連れやカップルや友人同士のグループなどが見られた。
こちらの子供はかなり大きくなっていても、日本よりずっと無邪気な感じ。
というかそれが世界の標準で、日本のほうがおかしいんだろうなあ・・・
日本では無邪気とか子供らしいという感じがあらゆる面で失われつつあるのはどういうわけか・・・などとしばし異国で憂うわたくし。

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この寒いのに海に入ってるし!










海岸をあとにして、また街道のアップダウンを延々と歩き、坂の上の「ツーリスト・マーケット」に行ってみた。
なんというか、お土産屋さんを兼ねた田舎のスーパーという感じ。
でも、飲んでみたかった「いちご水」を見つけました♪

Rascord



















アンが「いちご水」だと思ってダイアナにワインを飲ませてしまい大騒動になるエピソードの、あのいちご水。
この瓶にある通り、原作では「Rasberry Cordial」
いちごではなくラズベリーのジュース。
辞書を見るとコーディアルとは甘いリキュールと出ているけど、これにはもちろんお酒は入っていない。
飲んでみたら炭酸がきいたかなり甘いラズベリー味。
うんと冷やして、それこそサワーにしたらいいかもしれない。
でもこのデザイン、やはりアンのファンとしてはぐっときてしまう。
あとで聞いたのだが、来年からリサイクル法が変わるため、このガラス瓶は廃止され、缶入りになるのだとか。
でもガラスだからこそのクラシックな感じが良いのにね~
ということなので、これを手にいれたい人は、
ぜひ今年中にPEIへ行くべし!



帰りはさすがに歩き疲れてまだ道は遠く、
宿にたどりつけるんだろうかわたし・・状態。
とろとろ歩いていたら、歩道の奥の草地に野うさぎが♪

Usagi















「こっちに来ちゃダメよ、車に轢かれるから」などと言いつつしばらく見ていたらあら不思議、
何だか疲れがぬけて力が湧いてきた。
PEIのうさぎに癒されちゃった。
こんな身近に野生動物と会える環境って・・やっぱり素晴らしいnote


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帰りついたキンドレッド・スピリッツのロビーには、あたたかな暖炉が燃えていました。












2008年8月14日 (木)

PEI旅行記6/6月の花たち


初夏であるPEIにはたくさんの花が咲いていたが、わりと地味めな花が多い、
という印象だった。

グリーンゲイブルスの庭にはもちろんアンが「雪の女王」と呼んだりんごの花が咲いていた。
あまり大きな木ではなく、過去に大嵐で折れた木もあったと聞いたので、きっと何代目かのりんごの木なのだろう。なのでまだ「雪の女王」のイメージにはほど遠い。
りんごの花にも色々種類があるらしく、日本でもよく見るピンクの混じったものや、ずいぶん小型の花もあった。
実のほうはどう違うのか・・今度はぜひ秋に来たいものだ。
(って早くもRevisitする気っ?)

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見事だったのはこの「ケマンソウ」。というより「鯛釣り草」の名前のほうがそれっぽいかしら。
アンが初めてダイアナの家を訪ねた時、
「きれいに貝がらでふちどった小径がぬれたリボンのように庭を縦横に走り、小径をはさんで花壇には古風な花が咲き乱れていた。ばら色のブリーディング・ハート・・・」
と真っ先に出てくるブリーディング・ハートがこの花。
所変われば鯛がピンク・ハートになってしまうのね。

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「お化けの森」でまず迎えてくれたのは、この「スターフラワー」。
風情としては洋風ニリンソウという感じ?
文字通り、ほの暗い森の中の星のよう。
スターフラワーを髪に挿すわ、という描写はたしか「アンの青春」にあった気がする。
アンの赤い髪にはやはり白い花が似合いそうだ。

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たくさん咲いていたのは「バンチベリー」と言われるこの白い花。あちこちに群生していて、この花が一番多かっただろうか。
面白かったのはいくつかの群生でだけ、葉の一部が白くなっていたこと。
まるで「半夏生」みたい。
ちょうど時期も一致するし・・もっとも学名を調べても科が違うので同じ仲間ではないらしいが、ちょっと不思議だ。


Bunchberry
















こちらは標識によると、「Bluebead Lily」
これも最盛期らしく、群生していた。

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周囲にいた誰かが「ツバメオモトね」と言っていたので後で調べてみたら、
確かにツバメオモトの仲間らしい。(但し日本のは花が白い)
やはり北方系だけあって、日本では北国か高山へ行かないと見られないようだが・・・。
秋に青い実(bluebead)がなるのでこの名がついたらしいが、いったいにカナダではやたら「Lily」のつく花が多い。これのどこがLilyやねん、とつっこみたくなる花が多いような・・。

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そういえばアンがリンド小母さんの庭でつんだ「白水仙」も「June Lily」」と訳されている。
白水仙はモンゴメリが大好きな花で、自らそのように呼んでいたそうだ。



さて、問題はこの花。
名前がわからず検索してみたら、こんなサイトを見つけた。
これによると、名前は「Canada mayflower」となっている。
メイフラワーといえば・・もしかしてサンザシ?

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「ほんとうに、さんざしなんてない国に住んでいる人がかわいそうだと思うわ (中略)さんざしがどんなものか知らないし、それがなくてもべつに何とも思わないなんて、それこそ悲劇だと思うわ」

と、これほどまでにアンが絶賛した「さんざし」。


実は今年出た「赤毛のアン」改訂版ではこの部分に注釈がつき、「さんざしは原文ではメイフラワーとなっており、カナダではツツジ科イワナシ属の植物ですが、訂正せずにさんざしのままにしました」とあったのだ。
なので、このカナダメイフラワーが「さんざし」かと思ったのだが・・
なお調べると全く別の花であることがわかった。
ですよね、そんなに絶賛されるような花ではないもの。
アンに出てくるメイフラワーはアメリカイワナシに近く、もっと華やかな花。
結局このカナダ・メイフラワーは別名「ワイルド・リリー・オブ・ザ・バレー」(これまたリリー?!)というわりと地味な花、というのが正解だったのだが、
ああややこしい・・・。



こちらはおなじみ、キンポウゲ。
英語ではバターカップ、ってほんとそんな感じだ。
アンが帽子をこの花で飾って日曜学校へ行ったのだっけ・・・。

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この花も正確な名前がわからないのだが、形はどう見てもスイカズラなので、
英語で言う「ハニーサックル」の仲間だと思う。
日本では白い花がクリーム色に変わるので「金銀草」とも呼ばれる花ね。
ハニーサックルは園芸種も含めると何百種類もあって、色も豊富なようだ。
ピンクのは初めて見たけれどきれいね・・
園芸種のピンク、さがして家でも植えようかな・・・。

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そして6月の森の真打はこのワスレナグサ。
森の入り口から奥のほの暗い小径にまで、群れ咲いていた。
英名「Foget me not」 

わたしを忘れないで・・・

なんと切なくロマンティックな名前でしょう。

Wasure














歩いていると細い脇道の奥のほうに、もっと大きな群生が・・・
なんてついふらふら入り込んでしまい、
おっと、迷子になったら大変・・・。
どうしてこう青い花に惹きつけられるのだろうか。
ほのかなブルーの灯をともしたような勿忘草、その幻想的な光景は
深く心にやきついてしまったようだ。
アン風に言ってみれば、「あれは花たちの置き忘れられた夢で、それがぼうっと悲しみの青い色を放っているんだと思うの。」な~んて・・・・

Wasure2 Wasure3











アンの時代にはなかったが、今PEIで一番有名なのはこのルピナスだろうか。
6月の下旬からいたるところで満開になるそうだが、ちょっと早すぎた・・・
あちこちの草原に、ぽつりぽつりと咲き出しているのは見ることが出来たが、
かなり大型の花だけに満開になったらどんなに見事だろうか。
これもまた次回のお楽しみということで・・ヾ( ̄o ̄;オイオイ

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そうそう、もうひとつ見たかったが叶わなかったのは、
州の花として名高い「ピンク・レディスリッパ」
これは日本で言う「アツモリソウ」のことで、PEIでも今では貴重な花らしく、
ちょうど咲くシーズンだったが見つけることは出来ず、残念だった。
それにしても花の名前、所変わればほんとに面白い。
悲しい歴史を思わせる「敦盛草」が、レディ・スリッパだものね
さきほどのサイトに画像あり)



さてさて、キャベンデッシュ滞在ももう終わり。
明日は早くもシャーロットタウンに移動する日だ。
最後の夕食は何食べようかな・・って、野菜!野菜が食べたい!
何しろこちらへ来てから殆ど野菜を食べていない。(朝食にも出ないし。)
レストランに飛び込んで真っ先にサラダをオーダー。
これは「サマー・サラダ」という名前の、マンダリン・オレンジとスライスアーモンドを使ったサラダ。
ドレッシングもラズベリー味で、酸味が利いていて美味しかった。
もうひとつは「Bubbly Bake」というシーフードのグラタン。
ロブスターやホタテ、ムール貝をクリーミーソースで焼いたもので、
白ワインによく合った。
それにしてもあちらのレストランはサイドメニュー?を必ず聞かれるのがちょっと煩わしい。
たいていはポテトをつけるらしく、フライドポテトはいらないのか?とか。
「Tha's all」と答える口調がだんだん「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリーブみたいになってきたりして・・・(;^_^A

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2008年8月13日 (水)

PEI旅行記7/遅ればせアン・ツアー



3日間お世話になったキンドレッドスピリッツともお別れ。
今日はシャーロットタウンに移動しながら北海岸の見どころを見て回るツアーだ。
朝9時にワゴン車でガイドのリナさんとドライバーのロイさんが迎えにきてくれた。
何と今日のお客は私ひとりだけで貸切状態。
ともかくあちこち案内してくれるのに任せておけばいいのだから、ようやくのんびりできる感じだ。(^。^;)

まず行ったのはダルベイ・バイ・ザ・シー。
「赤毛のアン」では「ホワイトサンド・ホテル」としてファンにはお馴染みの場所。

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アン・シリーズや「アヴォンリーへの道」の映画のロケにも使われたらしい。
以前はある富豪の所有だったそうで、中に入ってみると往時の雰囲気を味わうことができるが、その後維持しきれなくなって荒れ果てていた時期もあるとか。何度も所有者が変わり、今は夏季のみ営業のホテルとなっている。

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PEIといえば灯台。
「アンの青春」以降の作品は一度づつしか読んでないのだけど、確かアンの新婚時代に住んだのが海のそばで、灯台が出てきた記憶がある。
初めて見たのがこのコープヘッド灯台だが、思わず「可愛い~!火の見やぐらみたい♪」

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思っていたよりずっと小さくて、こんなんで大丈夫?という感じ。
私は木下恵介監督の灯台守の映画「喜びも悲しみも幾年月」(古っ!)が大好きなのだが、あの映画に出てくる日本の灯台は荒波をもろにかぶるような力強さに満ちていて、
それにくらべると何だかおもちゃみたい・・
形は少しづつ違うものの、その後見たいくつかの灯台もみなこんな感じでほほえましかった。


途中有名な「ブリザーブカンパニー」でお土産のジャムなど買いつつ、やって来たのはノースラスティコという小さな漁村。
リナさんはここでランチ用のロブスターを買う。
PEIは今ロブスター漁の最盛期。

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乱獲を防ぐため、漁期は2ヶ月間、ロブスタートラップ(ロブスターを捕まえるための仕掛けというか、罠)も数が決められており、小さなサイズのものは自然に抜け出せるようになっているなど色々制約があるみたいだが、漁師さんは2ヶ月で1年分を稼いじゃうのだとか。

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山積みされたロブスター・トラップとPEIの番屋?


「赤毛のアン」新装版ではちょっとづつ訳の手直しがされているが、マリラのセリフの中の「えびの缶詰工場」も新しく「ロブスターの缶詰工場」になっている。これも最初に訳された頃は「ロブスター」なんて何のことだかわかる人は少なかったからでしょうね・・・。

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お家と一体型の灯台も。
日本と同じく、灯台はすべて自動化されている。










ついでだけど、「赤毛のアン」の中では「まぬけなフランス人の小僧」とか「メアリー・ジョーはクリークからきた丸ぽちゃの赤ら顔のフランス娘だったが、ただまごまごするばかりで・・」とか、かなりフランス人を悪しざまに描いているのが目立つ。
イギリス人とフランス人がPEIをめぐって奪い合いを繰り返した歴史が下地にあるのだ、というのも今回来てみてわかったこと。
世界中で人気のあるアンだけど、フランス人が読んだら不愉快かしらね、やっぱり・・?


で、ロブスターに戻りまして。
本日のお昼はロブスター・ランチ。
海の見えるコテージに車を止め、ロイさんが買ってきたロブスターに手際よく切り込みをいれ、食べやすいようにセットしてくれる。

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それにしても大きい・・・。
はさみの下の部分にもたっぷり肉がつまっていて美味しかった。
だけどね・・ごらんの通りあとは丸いパンと毎度おなじみコールスローとポテトサラダと水!
「ポテトサラダもっと取りなさいよ」と言われたって、水じゃね・・。
「ワインがほしいところよね」と冗談めかして言ったけど、
マジでしたのよ、マジ!(笑)

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リナさんとふたり、何とかいいお天気になってくれないかしら・・と念じたのが通じたか、食事を終える頃から空が明るくなってきた。sun



次に訪ねたのはニュー・ロンドンにあるモンゴメリの生家。

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彼女を生んだ母はわずか22歳で病死したので、モンゴメリはキャベンデッシュの祖母に引き取られるのだが、それまでの2年たらずをここで過ごした。
グリーンゲイブルスもそうだったが、ここも思ったより小さな、
こじんまりとした家。

一階にはモンゴメリが着たウェディングドレスが飾られていた。

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すみません、この写真だけはパンフレットからの転載です。m(_ _)m












モンゴメリ自身の作った作品のスクラップなど、貴重な資料も展示されている。

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右は雑誌に掲載された作品


2階には彼女の生まれた部屋がそのまま残され、
実際に使用されたゆりかごも。
この人がいなかったらアンも生まれなかったんだ・・・。
アンを読むことでわたしたちも本当に幸せな時間を過ごしたけれど、時代をこえてこれほど愛される作品を遺したなんて、モンゴメリもやはり幸せな人だ。

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ところで食器棚にあったこのカップ、中に橋みたいなものがついてるけど、
何だかわかります?

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何とこれ、ひげを乗せるためなんですって。
当時の男性は皆ひげをはやしていて、
紅茶を飲む時ひげが浸らないようにと考案されたものだとか。
そうまでしてこだわるひげっていったい・・・think



こちらはPEIで一番有名かもしれない名勝?「フレンチリバー」
眺めの良いポイントに車を止められるようになっている。
ここに限らず、まるでソバの畑?と思うのは
皆花の終わったたんぽぽのわたぼうし。
満開の時はさぞ見事だったろう。

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ちょっと時間は開いたけど、ランチのデザートはこちら「ブルー・ウィンズ」で。
ここは日本人のオーナーが経営していて、日本人向けのツアーには必ず組み込まれているようだ。

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オーナー夫妻はPEIが気にいって住みついてしまった人たちらしい。
レストランは観光シーズンだけで、冬はクラフト工芸の創作などをしているそうだ。
実際住んでみればもちろん苦労もあるのだろうが、なんかうらやましいなあ・・・

私は「ニュームーンプディング」と紅茶をいただいた。
大きいケーキのわりに軽い口あたりですいすいと入ってしまう。
やはり日本人独特の繊細さが感じられるなあ・・なんて。
リナさんのオーダーしたルバーブのパイも味見させてもらったが、
これもしっかりとした甘酸っぱさでとてもおいしかった。
日のさしてきた庭を眺めながらのんびりとティー・タイム。
ああ幸せ・・・。

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2008年8月12日 (火)

PEI旅行記8/アン・ツアー続き



ティー・タイムも終わり、車はケープトライオンへ。
有名な灯台だが、幹線道路から海辺まで細い道をかなり走らねばならず、ツアーの大型バスが無理して入って、出るのに大変苦労したことがあるとか。
舗装されてない(もちろん赤土)ので、雨の後などは普通車でもご用心。

ここへきてようやく晴れてくれた。
白と赤の灯台に、青い空がきれい~sun
ここも断崖絶壁という感じの赤い崖が続いていて、海鵜の繁殖地にもなっているらしい。(崖の白い汚れは海鵜の糞です)
久しぶりの太陽を浴びながら、荒々しくも素晴らしい景色に見惚れた。

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ケープトライオンの灯台








「赤毛のアン」にも出てくるが、PEIのじゃがいもは「PEIポテト」のブランドでカナダ全体の3割を占める生産量を誇るそうだ。
赤土ということは鉄分が多いのだろうが、それが農産物、特にじゃがいもに適しているらしい。今年のじゃがいもはこれから植えつけるようで、あちこちによく鋤かれた赤土の畑が広がっている。

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ここで見た不思議な雲♪
ちょっと彩雲っぽい?








こんなところで一日のんびり海を見ていたいなあと思ったがそうもいかず、次はグリーンゲイブルス博物館である「銀の森屋敷」(シルバーブッシュ)へ。
「銀の森屋敷」の名は、アンシリーズとは別の著作、「銀の森のパット」にちなむ。

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ここはモンゴメリの叔母の家で、彼女のいとこの孫にあたる人が今も住み、
半分を博物館として公開している。
モンゴメリはこの叔母の家が好きで、結婚式もここで挙げ、
本土に移り住んだあともよく遊びにきていたそうだ。
彼女の使った部屋や調度品などがそのままに保存されている。

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アン・シリーズをはじめ、モンゴメリの全作品が揃う








庭も美しく、マシュウの馬車で周囲をまわることもできる。
このむこうに「輝く湖水」があるのだが、ちょっと撮るのを失敗しちゃって残念。

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インディアン・リバー教会。
インディアン・リバーは地名で、本当の名は「セント・メリー・ローマンカトリック教会」。
木造の建物としてはPEIで一番大きいそうだ。
カナダはあちこちからの移民が建国した国なので、キリスト教といっても宗派はさまざま・・・。
それぞれの宗派の教会がどうしても欲しくなるわけで、色々トラブルもあったようだ。

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ヨーロッパの教会に比べるとやはり・・「略式」の感は否めないかな。
その分素朴で親近感はありますけどね。

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さて、ツアー最後の訪問地はケンジントン駅。
アンの時代、汽車が走っていたのに現在のPEIに鉄道は存在しない。
ここはアンが初めてPEIに来て、マシュウを待っていた「ブライトリバー」駅のモデルになっている。
思えばアンの人生のすべてはここから始まったんだなあ・・そしてマリラも、マシュウも・・なんてちょっと感慨にふける。

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「あの子はわしらにとって祝福だ。まったくあのスペンサーの奥さんは
ありがたいまちがいをしでかしてくれたものさ。運がよかったんだな。・・・いや、そんなものじゃない、神様の思召しだ。あの子がわしらに入用だってことを神様はごらんになったからだと思うよ。」     
(赤毛のアン 第34章)

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ちょっとだけ晴れてあげたから、と言わんばかりに再び雲が出てきた道を、
シャーロットタウンまで走った。
今夜から2泊する宿は街中にある「ダンディーアームズイン」

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クラシックなフロント






こじんまりとしたB&Bだが、レストランの夕食も美味しいと聞く。
何しろ明日のディナーは、アンの物語に出てくるお料理を再現したレシピだそうなので、とっても楽しみ♪
フロントも小さく、階段を上がってすぐの隅っこの部屋に案内され、鍵はガタピシしてるし、これはあまり期待できない部屋かなあと思いつつ開けたら、
あら~~~ステキ♪
天蓋つきのベッドじゃないですか。
調度品も、バスルームも素敵。

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しかもこのベッド、めちゃめちゃ高くてほとんどよじのぼり状態なのだ。
でもその分下は広く開いていて、大きな私のスーツケース、広げたまま全部入っちゃう。
これはいいなあ・・ロンドンあたりの狭いホテルなどはスーツケース広げるスペースもなかったもの、
このアイディア、取り入れてほしいもんです。


その夜は近くにあるコンフェデレーションセンターでミュージカル「赤毛のアン」を鑑賞。

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セリフですか?ハイ、ぜんっぜんわかりませんでしたが何か?(笑)
というよりやはりミュージカルは苦手で・・
わりとコミカル仕立てのようで、ずいぶん笑いが多かったです。

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2008年8月11日 (月)

PEI旅行記9/シャーロットタウン散策



スミマセン、長いことばっくれて間が開いちゃいましたが、PEI旅行記の続きです 
m(_ _)m



さて、あっというまにPEI滞在の最終日がやってきた。
まだまだ見たいところはたくさんあるので、現地のツアーの利用も考えたが
調整がつかず、一日シャーロットタウンをのんびり散策することにした。
アンの中では憧れの「都会」というニュアンスのシャーロットタウンだが、静かな地方都市という感じ。
といってもPEIはれっきとしたカナダの「州」のひとつであり、シャーロットタウンはその州都なので、歴史的な建物も多く、教会なども重々しくヨーロッパ的。
こちらは「プロビンス・ハウス」と呼ばれる州議事堂。

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カナダ連邦発祥会議が1864年にここで開かれ、その結果カナダ連邦が発足したという由緒ある建物。
PEIはいわばカナダ発祥の地というわけだ。
近くにあるセントダンスタンス教会も、歴史の重みを感じさせる。

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シャーロットタウンは小さな町なので、観光は徒歩で充分。
ホテルを出て、海に向かう。
町中には色んな観光馬車が走っていて楽しい。

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このユーモラスな車はなんと水陸両用だとか♪

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おっ、カフェもありますね、さすが州都♪

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こちらはPEI発祥のアイスクリーム屋さん。
これは本店で、メインストリート(クイーンズストリート)にある。
COWSブランドのTシャツや、牛がモチーフのキャラクターグッズなども売っていて、観光客に人気。

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海岸沿いには遊歩道が整備され、犬をつれた地元の人や観光客がのんびり歩いている。
島の人たちはとってもフレンドリーで、「楽しんでる?」などと気軽に声をかけてくれる。

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そうねえ、こんな別世界みたいな島で暮したら性格もよくなりそうな・・。
でも昨日のガイドさんの話では、アンの中に見られるような濃い人間関係(リンドさんに代表されるようなおせっかい好きな人も多い?)も健在で、疲れることもあるという。
でも日本にいて毎日見聞きするような殺伐な事件などとは無縁のようだもの。
やっぱりうらやましい。


カナダといえば国旗にもなっている楓(メープル)が有名だが、この木もメープルのひとつとか。
そういえばイギリスでも見かけた、赤紫蘇みたいな色の葉。
紅葉シーズンのメープルがまたとても美しいと聞くが、この木はどんな色になるのかな・・・??

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町角で見かけた売家。
PEIではだいたい1500万円くらいで家が買えるそうだ。
ウォーターフロントは人気が高く、倍くらいするらしいが・・。
でもちょっと歩けばどこでもウォーターフロントだし、
こんなところに別荘があったらいいなあ・・な~んて。

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ところでPEIの車のナンバープレートってとても面白い。
何年ごとかに変わるそうだが、島のイメージをアピールする絵が描かれているのだ。
現在のプレートはこちら。島の赤土の崖と、風力発電用の風車が描かれている。

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ひとつ前のデザインはこれで、1997年に本土とPEIを結んだ
コンフェデレーションブリッジの絵。(ちなみにこの車はホンダのフィットでした)

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さらに前にはグリーンゲイブルスとアンのデザインのものだったそうだが、
今は見ることができない。
多分お土産やさんにあるんじゃないかと思ったのだが、
結局見つけられずに残念だった。


ビクトリアパークと呼ばれる海辺の公園を通って、ピークスワーフへ。
ここは港のすぐ近くにあり、小さなお土産物屋さんが集まっている。
PEIのお土産が揃っているので観光客にはとても便利だし、
港をぶらぶらしながら行くとインフォメーションセンターや昔の駅舎跡などもあり、楽しい散策が出来る。

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COWSのピークスワーフ店で。
PEIの子どもたちはやっぱり無邪気happy01











ピークスワーフの駄菓子屋さん?♪

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こちらはあるお店の窓辺に咲いていた真っ黒なパンジー。
ほんとに真っ黒で驚いた。日本では見かけたことないけど・・・

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港を歩いていると、巨大な豪華船が♪
「マースダム」という名のこの船、あとで調べたら北米、カナダをクルーズする大型客船のようだ。
PEIに立ち寄り、乗客は今観光中なのかな。
船の旅もいいですよね・・・何より荷物を持って移動しなくてもいいもの。
でもたいてい停泊は朝から夕方まで、という感じで、じっくり観光するには不向きかも。

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ピークスワークの中にはレストランも多いが、「FLEX MUSSELS」というレストランを見つけ、夜のアン・ディナーに備えてランチは抜き、のつもりだったが即入店。
「MUSSEL」とは私の大好きなムール貝。
これを食べずにおかれようか♪

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テラスでムール貝♪












幸いスチームドマッセルズ、蒸しただけのシンプルなメニューがあったので、
ビールといっしょに頼んだ。
おいし~~い♪
あっさりしていくらでも食べられる感じ。
セロリのみじん切りも入っていたが、野菜に飢えていたせいか、普段は食べないセロリまで美味しかった。
日本でも「カラス貝」と言ってるくらいだから無いこともないのだろうが、こんな豪快なたべ方にはあまり遭遇できないよね。

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この時本格的に日がさしてきたが、
あとで首と腕が焼けているのを発見してびっくり。
やはり晴れれば相当紫外線が強いようで、サングラスや帽子は必携のようだ。



PEIに来て初めて入ったスーパーらしいスーパー。
こっそりチェックしてみると・・
あら、ちゃんと野菜も売ってるじゃないの。

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ロブスター、これはまあいいとして

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こんなのとか

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出た!マヨネーズどっさりのポテト&コールスローサラダ (;^_^A

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アイスクリームといったらコレだし

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全部2リットルかいっ









その他コーラやスプライト、セブンアップなど大量のドリンクスもすべて大型サイズ。
う~ん、やはり太めの人が多いものなあ・・・
PEIの皆さま、メタボ対策は大丈夫ですか・・?coldsweats02



夕暮れどきの連邦建国記念公園に、大好きなハマナスの群生を見つけた。
残念ながらルピナスと同じように、もう2~3日したらきれいに開きそうな。
明日はもう帰らなければならない。
でもたった一輪、急いでくれたように開いている花があった。
ありがとう、今度は満開の時に見にくるからね・・・・

Hana10



2008年8月10日 (日)

PEI旅行記完結編/アンの特別ディナー



さてさて、泣いても笑ってもPEI最後の夜。
お待ちかね、「赤毛のアン出版100周年記念 特別ディナー」
ホテルに帰ってジーンズをスカートに着替え、
誰も見てくれないのがカナシイけどちょっぴりおしゃれしてレストランへ。
まだ明るい表を見ながら、きょうはまさか水!ではなく白ワインをオーダー。
ひとり旅は好きだけど、ほんとにこういう時は誰かいっしょに食べる人がほしいもんだ。
楽しいおしゃべりも美味しさのうち、だものね・・・。

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☆前菜盛り合わせ

マリラのスコーンとホームメードジャム、ローストビーフ、
鯖の燻製、マスタードピクルスとトマトチャウ、(伝統的な漬物)
リンド夫人のチーズなど。


「お菓子のほかは、何もかもっすっかり用意ができたのよ、ダイアナ。お菓子は朝のうちにこしらえることになっているの。それからふくらし粉のビスケットは、お茶のすぐ前にマリラがつくるの。」

「ふくらし粉のビスケット」は原文でも「Baking-poeder biscuits」となっており、カナダではスコーンと言わないのかな?
ピクルスや鯖の燻製も、初めて味わう味。とても美味しい。

「リンドの小母さんは、手製のバターとチーズで一等になったのよ」

シャーロットタウンの共進会から帰ってきたアンの言葉。
当時はバターやチーズも全部手づくりだったのよね。

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☆マシュウのじゃがいもを使ったポテトチャウダー


カナダ一の生産量をほこるPEIのじゃがいも。
初めてダイアナをお茶に招いたシーン。大人を気取ってする挨拶の中にもじゃがいもの話が出てくる。

「クスバートさんはたしか、きょうの午後、リリー・サンド号に、おいもを積み込んでおいでになるんじゃありませんの?」
「そうですの。うちのおいもは今年とてもよくとれましてね。
あなたのお父さんのおいもはどんなぐあいでしたの?」


チャウダーはコーン入り。
それも昔からの伝統だそうだが、ほっこりしてほんとに温まる。

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☆”ダイアナのいちご水”のシャーベット

おお、メインデッシュの前にシャーベットとはまた本格的。
それまでの味をシャーベットでリフレッシュさせ、新しい味に臨むわけね。
ラズベリー・コーデイアルを使ったシャーベット、色もとてもきれいで口直しにぴったり♪

「あたし、赤い色の飲み物って大好きよ。あんたは?
ほかのどの色のより倍もおいしい味がするわ」
「これはすごくおいしいいちご水ね、アン。私、いちご水ってこんなにおいしいものだとは知らなかったわ」

いっしょうけんめいダイアナをもてなすアン。
その後に起こった悲(喜)劇は・・・

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☆アンの大好きなローストチキン~伝統的な詰め物、クランベリーソース、
グレービー、マッシュポテト、温野菜

ジョセフィン叔母さんに招待されてシャーロットタウンに行っていたアンがグリーンゲイブルスに帰ってきたシーン。

「マリラ、焼き鶏ね!まさかあたしのためにこさえたんじゃないでしょうね」
「そうだよ、あんたにさ」マリラは答えた。
「あんなに長いこと乗ってくるんだからさぞお腹をすかしてくるだろうと思ってね・・・」

原作では”Broiled chicken”
当時はそれを作るのに、飼っている鶏をしめることからやらなければならなかったのだから、実際まさかのご馳走だったのだろう。
クールに振舞っているマリラの愛情がはじけたようなひとこま。
「アンの青春」でも、憧れの作家、モーガン夫人のおもてなしに登場する。
伝統的な詰め物にはPEI独特のハーブで風味付けがしてあり、甘酸っぱいクランベリーソースと良く合って、最高のお味♪
久しぶりに食べる温野菜がまた美味しくて・・・。

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☆マリラのプラムプディングにアンの大好きなアイスクリームを添えて

メインデッシュでおなかいっぱい。
でもデザートは常に別腹(笑)
写真ではなにやらハンバーグのようだが、プラムがぎっしりと入ったボリュームたっぷりのプディング。
かかっているソースはアンがふたを閉め忘れてネ○ミが溺れていたと同じもの??
濃厚な味で、コーヒーによく合いました。

「それからアイスクリームを食べたの。アイスクリームって言語を絶したものだったわ、マリラ。まったく崇高なものね。」

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コース終了、満足満足。
アンの中に出てくる食べ物って、まったくなんておいしそうなんでしょ・・とずっと思っていたけど、PEIでそれを食べることが出来たなんて・・。
気の利いた企画に、感謝。
PEI最後の日に、思い出深い夜を過ごすことが出来ました。


☆     ☆     ☆     ☆     ☆


翌朝、6時半発の飛行機に乗るべく、まだ暗いうちにホテルを出発。
旅行会社のスタッフに空港まで送ってもらう。
早朝のシャーロットタウン空港はまだひっそり。

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COWSの牛さんも、またね♪









重量ばかり気にして、お土産のジャムを手荷物にしてしまったため再チェックを受けて預け直したり(忘れてた!リキッド類は持ち込み一切禁止)ちょっとトラブルはあったものの、無事に離陸。
あっというまに遠ざかるPEIを、雲の上から早くも懐かしんだ。
もう一度来ることは出来るだろうか・・・
いやいや、おセンチ(死語?)になるのはやめましょう。
たくさんの素晴らしい思い出をありがとう♪
きっとまた来るからねwink

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ところで最後のディナーの折、後ろに日本人カップルがいて、PEIに来るのに3日もかかったなんてありえない・・・とかいう話が聞こえてきた。
え~?なんで?と思っていたらそちらから話かけてくれたので聞いてみたら、
なんと私の出発した次の日だったか、悪天候でモントリオール空港が閉鎖。
仕方なくモントリオールに泊まるも翌日は満席で飛行機に乗れず、結局バスで陸路PEIに入ったとか。
おかげでキャベンデッシュ滞在はたったの数時間、
観光ツアーもブツ切れだったというのだ。
はるばる出かけてきて、なんと気の毒な・・・。

人ごとではなく、あと一日遅ければ、私もたったひとりでそんな事態に遭遇していたわけだ。
13日の金曜日に出発なんて・・と思っていたけどラッキーだったのね。
というか、やっぱりそういうトラブルってよくあるんだ。
ダメダメ、そういう時に備えてもっと英語勉強しなくちゃ!と痛感。

Last4



トロントが近づいてきました











ま、のどもと過ぎれば・・はいつものことですけどね (∩_∩)ゞ




Lobchips















PEIの名物「ロブスターチップス」
ロブスター味のポテトチップスね。
お味は・・ビミョーcoldsweats01
というより、200gの袋は大きすぎ。
半分のサイズにすれば、日本人によく売れると思いますよ♪

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