リビングルーム、去年までファンヒーターが音をたてていた場所に、
今青い炎が静かに燃えています。
アラジンの石油ストーブ、その名の通りブルーフレーム。
何だか同じ部屋とは思えないくらい、雰囲気が変わってしまったみたい。
何年か前から、ファンヒーターの音がうるさく感じるようになり、
何となく床のゴミを巻き上げて空気が悪いような感もあり、(何しろウチは人間より”ケモノ”のほうが多い。毎日お掃除しても毛は取りきれるものじゃないです。)
どことなく不快~と思っていたのです。
でも今さら普通の石油ストーブっていうのもね・・と逡巡しつつ数年経過。
ところが先日、いつも拝見しているお友だちのブログで、思いがけない記事を読ませていただいたのです。
アラジンのブルーフレームを購入したという記事でした。
ブルーフレーム!
瞬時によみがえるなつかしい過去の記憶と、その手があったか!という目の覚めるような思いが交錯しました。
実はこのストーブ、子供の頃実家で長いこと使っていたんです。
まだ昭和30年代だったと思いますが、私に似て(違っ、逆でしょっ!
)新しいもの好きで高級志向?の父が、「英国製のすごくいいストーブ」とにこにこしながら買ってきたのがこのブルーフレームでした。
なるほどそれまで見たことがないスマートで洒落たスタイル、何よりのぞき窓から見える青い炎のきれいなこと♪
私たち兄弟もいっぺんで気に入り、以後我家の冬には無くてはならない存在になりました。
まだ妹が小さかったので、ストーブをサークルで囲い、そこにタオルなど干していた光景を思い出します。
それから長い年月が経ち、早々に実家を出てしまった私はブルーフレームがいつまで実家にあったのかも覚えていず、その存在さえ忘れていたのですが・・
久しぶりに見た写真のブルーフレームは昔と殆ど変わらない姿・・
そう、このストーブは70年前に英国で発売された当時から、モデルチェンジを殆どしていないのですね。
灯油を吸い上げた綿の芯が完璧な燃焼をするというだけのシンプルな機能で、
そこは質実剛健な英国らしく、余計な機能や飾りなどは加えようとしない。
そのままで完璧なのだから、変える必要などないということなのでしょう。
もっとも日本に輸入されてしばらくしてから、日本独特の課題である耐震装置の問題が浮上し、紆余曲折があったようです。
今では輸入ではなくライセンスを持った日本の会社が製作し、むろん優れた耐震装置がついています。
それにしてもスタイルは殆ど変わらず・・・。(こちらに一覧あり)
昔実家にあったのはオリーブがかったグリーンでしたが、わずかな改良を除けば同じものが健在。
あとはアイボリーと、2004年に発売されたというブラック。
このブラックはおそらく初めての画期的なモデルチェンジにあたるのでしょう。
窓ではなく、二重耐熱ガラスを使って360度どこからでも青い炎を眺められるという構造。
即買いを決めた私、昔と同じなつかしいグリーンも欲しかったのですが、このどこからでも炎が見られる、という魅力には勝てず、
結局ブラックを購入することにしました。
でも信じられます?
今どきワンタッチどころか、
上部を倒して芯を出し、マッチで火をつけるんですよ~
しかも灯油は本体に入れるので、ストーブ本体か灯油缶を運ばなければならない。(本体もけっこう重いです)
タンクは容量が大きいとはいえず、ヘタすると1日2回くらい給油が必要かも・・・
暖房目安は木造だと7畳・・・なのを12畳相当のリビングで使ってます・・・が。
この美しい炎を見ているとすべて許せちゃいます。
というか、シンプルなものの美しさや機能性というものに最近惹かれてしまうのですよね。
シンプルなものは結局強いです。
最近の家電、コンピューターが組み込まれているせいか昔より壊れやすいような。
時計なども保証期間を過ぎたとたんに壊れたりして、修理を申し出ても製造元の会社であるにもかかわらず、
「買ったほうが安いですよ」などと平気で言う。
そんな風潮につくづく嫌気がさしてきたのです。
いいものを買って愛情を持って手入れをし、長く使いたい、
強くそう思うようになってきたのは、まあトシをとって保守的になってきた、ということなのかもしれませんが。
夜、天井灯を消して美しい青い炎を眺めていると、心が落ち着きます。
映画を観ているときなど最高♪
でも昔と変わらぬ姿を眺めながらパソコンを打っていたりすると、何だか不思議な感覚に捕らわれたりします。
父母も既に他界し、家族5人でブルーフレームをかこんで暮していた時代の何と遠くなってしまったことか。
そして世の中も何と変わってしまったことか。
そんな今の世界に、時空を越えてなつかしいこのストーブが帰ってきたような不思議な気持ち・・・・。
それがまた心地よいのです。
扱っている店は少ないながら、今は替え芯などもネットで検索すればすぐ見つかります。
調べてみるとけっこうマニアも多いらしく、古い型のものがオークションに出ていたり。
少し手はかかりますが、それを補って余りある製品なんですよね♪
多分死ぬ時まで使えそう・・・。
末永く、よろしくね。
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