PEI旅行記2/Kindred Spirits
すぐ外に立っている桜の木は枝が家とすれすれになるくらい近かった。
白い花がぎっしりと咲き、葉が見えないほどだった。
家の両側は、一方はりんご、一方は桜の大きな果樹園になっており、
これまた花さかりだった。
花の下の草の中にはたんぽぽが一面に咲いていた。
紫色の花をつけたライラックのむせるような甘い匂いが朝風にのって、
下の庭から窓べにただよってきた。
(以下、引用はすべて村岡花子訳 新潮文庫「赤毛のアン」より)
一夜明ければ本当にそんな感じだった。
窓を開けると満開のライラックの良い匂い。
色は濃いがたぶんりんごの花、それから桜。
たんぽぽは殆ど綿ぼうしになっていたけれど、1年中で一番美しい季節にさしかかっていることがよくわかる。
ライラックと桜の花
1週間の旅というと余裕があるようだが、実際現地に泊まるのは5日しかないので正直物足りない感がある。
このツアーももともとは6日だったのを1日プラスして組んだのだけど。
それでなくてもPEIのツアーは高くて、一人となるとよけい割高なのがツライところ。
最初の3泊は、キャベンデッシュ村にあるこのカントリー・ハウス「キンドレッド・スピリッツ」に滞在した。
以前はPEIというとシャーロットタウンにステイしてそこから観光、のパターンだったが、近年キャベンデッシュに泊まるツアーが多くなった。中でもこのキンドレッド・スピリッツはグリーンゲイブルスのすぐ裏手というロケーションなので一番人気のようだ。
日本の旅行会社がかなりの部屋を予約してあるらしく、日本人のお客が多い。
もちろんアメリカやカナダ各地からきたファミリーやゴルフツアーの男性グループもよく利用しているようだ。
基本的にB&Bだが、頼めば夕食も出してくれるみたい。
キンドレッド・スピリッツ正面と玄関のプレート。
日本語でも歓迎の言葉が♪
朝食は毎日替わり、熱々のパンケーキやブルーベリーなどを焼きこんだマフィン、スコーンなどがメイン。英国風な卵料理などはあまり出ず、ひたすら甘モノ。でも焼きたてのホームメードなのでとても美味しい。
あとは驚くほど種類の多いフレッシュ・ジュースやヨーグルトにフルーツ、コーヒーや紅茶。
甘すぎる・・と思ったマフィンにもすぐ慣れ、帰宅してからあの味が何だか恋しくなった。でも旅行中はよく歩くからいいけど、家であんなのを食べていたらたちまち激太りだろうなあ・・・
(人が多くて朝食の写真が撮れなかったのが残念)
広大な敷地にはコテージも多くあり、キッチンつきで調理もできるそうだ。
う~ん、こんなところにひと夏いられたらどんなにいいだろう・・などとつい思う。
オーナー夫妻もスタップも とても温かい笑顔で感じの良い人たちだ。
朝食はフロントの隣にあるダイニングルームで。
フロントに続くリビングルーム。
ゆったりと寛げ、他のお客さんと情報交換するのも楽しい。
ところでこの「Kindred Spirits」とは「同類、心の友」という意味だろうか。
「赤毛のアン」の中によく登場する言葉のようだ。
アンの中で印象深い「腹心の友」は?と調べると「A bosom friend」となっている。
A bosom friendとは、「an intimate friend, really kindred spirit to whom I can confide my inmost soul.」とアンは言う。
また、マシュウのことを「I felt that he was a kindred spirit as soon as ever I saw him.」と言っている。
初めてダイアナと腹心の友となった頃は狭かったアンの世界も成長するにしたがって広がり、後には「腹心の友って、あたしが前に考えていたほどぽっちりじゃないわ。この世界にたくさんいるってことがわかってうれしいわ。」と言うようになったのだった。
赤毛のアンの中でもひときわ輝きを放つテーマとしての「kindred spirits」
世界中からアンのファンが集まるフレンドリーなこの宿にふさわしい名前よね♪
さてさて、この朝はごらんのようによく晴れて喜んだのもつかのま、
すぐに曇ってきたかと思うと、それが数日にわたって続くとは・・・・![]()
リビングにはパソコンも常備
さっそくアクセスしてみました。
お~タラッタ♪の時計もちゃんと現地時刻だ~![]()
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