水のように・・追悼・山口小夜子さん
ファッションモデルの山口小夜子さんが亡くなった。
1970年代から黒髪のボブカット 切れ長の眼を強調したメイクで
世界の数多くのデザイナーのショーに出演、
資生堂のイメージキャラクターとしても一世を風靡した。
ニューズウィーク誌から世界のトップ・モデル6人にも選ばれたという。
最近ではパフォーマーやデザイナー ファッション・クリエーターとしても多彩な活躍をされていたと聞くが、 まだ50代の早すぎる死が惜しまれる。
炎昼の僧正水のように過ぐ 久野鈴一
おかしなことだがこの句を読んだ時、
頭に浮かんだのは山口さんの姿だった。
それは何年か前に観たNHKの番組「世界・わが心の旅」のワンシーン。
彼女が旅人としてモロッコを紀行、 ある民族を訪ねてその衣装に魅せられる
というような内容だった。
冒頭 あれはマラケシュだったろうか。
雑多な群集の中を彼女がゆったりと滑るように歩いていく。
その静的な美しさに思わず息を呑んだ。
炎熱の都市をまさに涼やかな水が流れるように、
彼女は群集の間を歩いていったのだ。
たとえばそれは砂漠の国の人には望んでも手に入り得ない、
何世代にもわたり澄んだ豊富な水に磨かれてきた、
日本女性の美しさとでも言おうか。
「僧」とオーバーラップはおかしいかもしれないが、
ストイックな雰囲気に共通点がなきにしもあらずだ。
ananを創刊から読んでいたので デビューした頃の彼女も見ていたが、
最初はあまり好きではなかった。
日本人を強調したメイクが露骨に外国人受けを狙ったと感じられ、
あざといと思ったのかもしれない。
だが歳を重ねるごとにその個性は輝きを増し、 独特のミステリアスな雰囲気に魅了されて最初の悪印象は吹っ飛んでしまった。
現在資生堂では原点に返ったような「椿」ヘアケアシリーズで
「日本の女性は美しい」を展開しているが、
なんの 山口さんはそれを30年以上前から具現していたのだ。
常に先駆者であり続けた 日本の誇りとしたい女性のひとりだった。
« ふさ(BlogPet) | トップページ | 続・チップスメーカー »
「ニュース」カテゴリの記事
- 金環日食2012年5月21日♪(2012.05.22)
- 南海トラフ超巨大地震?(2012.04.04)
- 東京直下型地震(2012.02.08)
- 銀座ミツバチプロジェクト(2008.05.31)
- 森田芳光監督の訃報(2011.12.21)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 坂東玉三郎特別舞踊公演(2011.10.20)
- 鯉のぼり(2007.05.05)
- 懐かしの幻燈館へようこそ♪(2010.10.02)
- 雛まつり♪(2010.03.03)
- 日の丸デコレーション(2010.02.11)
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138320/16218791
この記事へのトラックバック一覧です: 水のように・・追悼・山口小夜子さん:
» 新型半導体ビューティーローラー [半導体ビューティーローラー]
テレビで話題の半導体ビューティーローラーで小顔に! [続きを読む]







こんにちは^^ご無沙汰しています。山口小夜子さんの訃報を聞いたときはがっかりしました。本当に残念です。美人であるのもひとつの才能ですが、それを維持していくのも努力と才能がいるんじゃないかな、なんて彼女を見ていてずーと思っていました。凄いオーラのある人でした。同じ日本女性として誇れる人でしたね・・・
投稿: memeri | 2007年8月24日 (金) 16:32
memeriちゃん お久しぶりです♪
ブログはいつも拝見いたしておりますがついご無沙汰してしまって・・(;^_^A
山口さんは「山口小夜子以外の何者でもない」というところがすごかったですね
誰も代わりを務めることなど不可能でした
歳を重ねるごとに内面からの輝きも加わってますます魅力的になってらしたのに
本当に残念です
この長寿の時代に彼女に限らず 50代で逝ってしまう人の
けっこう多いのも現実なんですね
今後は伝説 神話の人となって 長く語り伝えられていくことでしょう
投稿: 雪うさぎ | 2007年8月24日 (金) 21:16