anan創刊
1970年3月3日、
雑誌「anan」の創刊日。
「今日は何の日」を見て思い出したのは、 何故か表の雪が太陽に輝いて車内に明るく映えている新幹線の記憶。
多分その時に あの新しい雑誌を買ってみよう、 とか思ったのだろうけどそんなことはすっかり忘れていたのに・・。
記憶というものは時に信じられないような不意の蘇り方をするものだ・・・
などということはどうでもいいのだが、 改めて数えてみるとその日から37年という月日が経っている。
で 今でもあるの?ananて?
最近雑誌などは全く読まないので検索してみたら、 あ 今でもちゃんとあるのですね 週刊誌になって。
もう語り尽くされてはいるだろうけど ananの創刊は衝撃的だった。
その前に確か「平凡パンチ女性版」という助走期間があったのだが、
当時の私には「平凡パンチ」でさえ近寄ったらキケンな大人の雑誌 という感じだったのだ。
女性のための全く新しい雑誌が生まれるということにちょっとわくわくしながら、
それでもまだ 見ていいのかな・・という逡巡があったりして・・・
そして買い求めた創刊号、 これだけは今でも持っているのだが、
これは本当に革命的にその後の女性を変えた という事実は動かしようがないだろうね・・
ファッションひとつをとっても、 それ以前のファッションといったら私など母の読んでいた「主婦の友」系の本しか浮かばない。
当時でもいたスノッブな人たち(今とは比較にならないほど少数だったからよけいにスノッブよね)はパリコレの情報が知りたかったら自分で「ELLE」を取り寄せなければならなかったはずだ。
ananは「ELLE JAPON」のサブタイトルがついている通り 「ELLE」のファッションを一般に紹介してくれた。
そしてのちに伝説となるモデル カメラマンたちを使って多くの海外ロケを敢行し anan独自のファッションを展開していく。
1970年といえば 一般の人には海外旅行などまだ夢だった時代。
それもただ平板なファッション誌というだけでなく斬新なレイアウトと、 まるで一緒にヨーロッパを旅していると思わせるような、 これまたのちに「anan調」とよばれる語り口で若い女性の心を掴んだのだ。
ananの創刊前に「セリーヌ」や「ルイ・ヴィトン」なんていうものの存在を知っていた女性がいただろうか。
新しい映画の紹介 六本木のおいしいお店の紹介。
「キャンティのスパゲッティ・バジリコがおいしいわ」というのを読んで、 それがどういうものか理解する人がどれだけいただろうか。
何もかもが新しかった。
創刊号はいきなりそのヨーロッパロケ。
モデル 立川ユリ、 もちろんデザイナーは金子功。
カメラマンは立木三朗。
加納典明撮影のelle et lui(鰐淵晴子&タッド・若松)
長沢節解説のパリコレ70
ロバート・レッドフォードの紹介
片山健の挿絵が幻想的な澁澤龍彦訳の「赤ずきんちゃん」(もちろん狼に食べられてendなバージョンね)
紹介されている新作映画はビスコンティの「地獄に堕ちた勇者ども」 パゾリーニの「テオレマ」など
他に無名モデルのメタモルフォーゼ実験、 インテリア 星占いなどがあり、
「ヒッピーから生まれて世界中に広がったタッチ運動」なんて時代を感じさせる記事もある。
特筆すべきはこの号に三島由紀夫が創刊の祝辞を寄せ エッセイを寄稿していることだ。
あの市谷自衛隊での「三島事件」がまさにこの年の11月だったことを思うと人の心の不可解さに言葉を失う・・
この創刊以来 もっともananらしかったのは最初の3年間くらいだったろうか。
その頃のものは全部とっておいたのだが、 結局気にいった記事だけを切り取って処分してしまったのが今も悔やまれるくらい。
「スタイリスト」なんて職業もまだ確立されていなかった頃 伝説のディレクター堀内誠一をはじめ 「anan調」を生み出したライターの三宅菊子、 カメラマンの立木義浩、 三朗(現 佐夫郎?)十文字美信 加納典明
イラストレーター大橋歩、 宇野亜喜良、 小林泰彦、 エッセイスト松山猛
立川ユリ、 マリ、 秋川リサをはじめとして多くのモデル、 そしてデザイナーたちがあらゆるジャンルにおいてそれまでとは全く違ったユニークで美しくて独創的な世界を構築した。
初期の頃にあった「少数者のページ」の耽美、 写真と文を組み合わせて展開するエッセイとも詩ともつかない洒脱なコーナーなどには魅了されっぱなしだった。
立木義浩が撮るファミリーヌードも衝撃的だが美しさが勝っていた。
「ELLE」直伝の料理の写真もまったく未知の世界を覗かせてくれ 持っているだけで嬉しかった。
だがそのあまりにユニークな編集方針は必ずしも部数のUPに有益ではなかったらしく ananはやがて方針を変え 内容をより一般的にと大きく変更してゆく。
その時点で私はもうananから離れてしまったが ananの1年後に創刊された「nonno」と併せ「アンノン族」を生み出したことは社会現象として誰もが覚えていることだろう。
もう何年も手にとってみたことさえないけれど やはり当時の面影などは皆無なのでしょうねえ・・・
もちろんいつの時代も 雑誌はその時代 その世代のためのもの。
今の若い人たちも 後年なつかしく思い出すことは間違いないだろうけど、
自分たちの時代って面白い!とは思うのだろうかとちょっと疑問に感じる(なんて思うのは独断かな)
どちらにしても私は自分の時代を楽しんできたし これからも楽しんでいきたいと思っているけどね♪
う~んそれにしてもこうやって書いてみると 思っていた以上にananは自分の中で影響が強かったのかもしれない なんて今思います
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ご無沙汰しています^^立川ユリ、後の金子ユリは、第一線を退いてからなら知っています。子育てもひと段落した頃に、雑誌にちょこちょこ出ていたりしていましたね。今のananは創刊当時と趣が変わっているような気がしますね~
・・・と雪ウサギ様のブログを私のリンクに貼らせて頂いていいですか?よろしくお願いしますm__m
投稿: memeri | 2007年3月 4日 (日) 09:27
ananは高校生の頃できた雑誌で、よく読みました。
手ごろな雑誌の登場でしたよね。
生き残ったのはnon-noのほうかな?
娘は最近までnon-noを見ていましたよ。
懐かしい名前が、たくさん出てきますね。
秋川リサさん、懐かしいですね。
渋沢龍彦さんの小説を読みすぎて
少し精神的にブルーになった時期もありました。
三島さんも読みましたが豪華絢爛、
漢字をあまり読めなかったなぁ~(^^;
短編が好きでした。
投稿: ローザ | 2007年3月 4日 (日) 14:34
memeriちゃん お久しぶりです(^-^)
ananは1979年に「さよならアンアン号」というのを出していて
創刊当時のようなユリさんの表紙 中では息子さんと3人の写真なども載っていました
今はどうされているんでしょうね
ピンクハウスって 今もあるのかしら
はい リンクですね どうぞどうぞ♪
こちらからmemeriちゃんのとこにはとっくにリンクしちゃっています
(あ ゴメン無断だったかも・・)
改めてよろしくお願いいたします(;^_^A
投稿: 雪うさぎ | 2007年3月 4日 (日) 19:07
ローザさんもanan読んでらしたんですね~
そうですね non-noも読みましたが 初期に限っていえばそちらのほうが一般受けしたかも・・
今もnon-noは健在なんですね
ずっと以前読んでいた「セゾン・ド・ノンノ」は大人向けでなかなか良かったです
昔の人の書いた小説はともかく「濃い」なと感じます
最近のものは軽くスイスイと読めるのとは大違い
よく噛んで味わう みたいな
どちらにしても最近本を読まないです・・反省(*^^*ゞ
投稿: 雪うさぎ | 2007年3月 4日 (日) 19:20
懐かしいですね。覚えていますよ鮮烈に。
IWANAは、60年代後期70年代初めのメンズクラブを全て持っています。どう料理しようかと考えていたところです。いやはやとても良いです。
投稿: IWANA | 2007年3月 5日 (月) 23:26
IWANAさん こんばんは♪
「メンズクラブ」も 今でも続いているのですね
60年代といえばやはりアイビールックでしょうか?
「VAN」が一世を風靡した頃かな
70年前後はサイケデリックとかが流行して
個性的なイラストが雑誌にも氾濫していました
伊坂芳太良の表紙にすごく惹かれてビッグ・コミックなども買ったものです
メンズクラブのお話も そのうちIWANAさん流の切り口で
ぜひブログのほうに書いて下さいね
楽しみにしております♪
投稿: 雪うさぎ | 2007年3月 6日 (火) 02:24