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2006年10月

2006年10月28日 (土)

かもめ食堂

「癒し系」という言葉があまり好きではない
なんて言うのもポーズのひとつであると言えないこともなく 今の世の中を見ていたら「癒されている場合か」と思うことも多いから 別に「癒し」が悪いわけではないのだが恥ずかしげもなくそれを前面に出してくるなよ! と思ってしまうのかな
で 本人はどうかというと あはは「癒し」とは言わないだけで 実はもちろん人並に「癒される」ことは好きなのであります
ということが前フリになるかは置いといて・・

「かもめ食堂」を観ました
公開された時映画館で観たかったのだが近所のワーナーマイカルやシネプレには来なかったので観られず
先日何気なくTHUTAYAに行ったらDVDが出ていたのでさっそく借りてきた 
つい最近発売されたものらしい
2度ほど眠りそうになったけど それも含めて良かったです とても
舞台は何故かフィンランドのヘルシンキ
夏の日 街角に「かもめ食堂」というレストランがオープンする
オーナーは日本人女性のサチエさん(小林聡美)
おにぎりがメインの レストランというより日本でいうところの「食堂」
しかし通りがかりに興味深げにのぞく人はいても誰も入ってくる人はいない
それでもサチエは悠然と動じず 食器を磨くだけながら店をオープンし続ける
やっとやってきたお客1号はニャロメのTシャツを着た日本アニメおたくの青年トンミ
彼に「ガッチャマン」の歌詞をおしえてほしいと頼まれるのだが出だししか思い出せない
それが気にかかって仕方ないサチエはある日図書館のラウンジでムーミンの本を読んでいた日本女性に ガッチャマンの歌詞を知らないかと尋ねる
彼女 ミドリ(片桐はいり)は戸惑いながらも完璧なガッチャマンの歌詞をすらすらと書いてくれたのだった
それが縁でミドリは「かもめ食堂」を手伝うことに
ふたりが焼いたシナモンロールがきっかけで 序々にお客がやってくるようになる
そしてもう一人 ヘルシンキに着いたもののいつまでたってもロストバゲッジの荷物が出てこないというマサコ(もたいまさこ)も加わって・・
美味しいコーヒーの極意を伝授して去っていったナゾの男や お酒をあおってひっくり返るナゾのおばさんなど 3人に加えていくつかのエピソードが描かれるのだが あくまで淡々としていて別に事件が起こるわけでもないし そもそもナゾだらけの3人についての「真実」が明かされるわけでもない
3人の過去やなぜフィンランドへ来たかという現実的なことは断片的かつおぼろげにしか示されず もしかしたら いやもしかしなくてもそれぞれ人一倍重いものを抱えているのだろうが それを描くことはこの映画をぶちこわすことになるのだろう
どこかつき抜けた3人のキャラクターが全編を流れるある種の静かな無常感とあいまって 映画全体にソフトフォーカスをかけたような雰囲気をかもし出している
空気がきれいで フィンランドの夏だから白夜で 森も湖もきらきらと輝いているのであろう(実際に映像としては殆ど出てこない)そんな町で淡々とおにぎりを握り 料理を作り コーヒーを淹れる
何だか別次元のフィンランドであり 逆に一日の大半が闇に閉ざされる「冬」が想像できなくて 静かな夏が永遠に続くような雰囲気ではある
そんな風におとなのおとぎ話として観るのもいいかもしれない
原作は群ようこ 監督は荻上直子
個性派の女優たちがその本領を発揮して演じる三人三様の女性が何ともいえず良い
冒頭 図書館でサチエとミドリが「ガッチャマン」をハモる場面は秀逸
最初はやぼったい服の冴えないおばさんに見えたサチエがどんどん輝いてきて とても魅力的な美人に見えてくるのが不思議だ
よく知ればすごくすてきな人だってわかることありますよね
その典型で これは多分見ているほうの変化
何とも気持ちの良い気分にさせられる

「かもめ食堂」のメニューはおにぎりのほか 鮭の網焼きやトンカツ 豚肉の生姜焼 肉じゃがなど
たっぷりの野菜が添えられたそれらのお料理 ほんとに美味しそうで食べたくなってしまう
「ハラゴシラエして歩くのだ」
三人がこれからそれぞれどこへ歩いていくのか それは誰にもわからない
さわやかな風の吹き抜けるような映画
お勧めです ぜひご覧あれ♪

Kamomesyokudo

2006年10月24日 (火)

昔使っていた(BlogPet)

こないだ、雪うさぎが
昔使っていた「三菱鉛筆」そのままだものあら~と思い大山立てにあったもう1本を取り出して見たら これまたなつかしい「トンボ鉛筆」ではありませんかトレードマークのトンボも昔のままそうなんだ・・・
とか考えてたよ。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「タラッタ♪」が書きました。

2006年10月19日 (木)

大山

今日のニュースによると神奈川県伊勢原市の大山で15日から行方不明になっていた4人が無事救出されたとのこと
そのうちの一人は86歳という高齢ながら登山経験は豊富な方
その娘さんも登山が趣味ということで まさか大事には至らないだろうと思ってはいたけれど結局3日かかって救出
人ごとながら胸を撫でおろしました
何故かというと ずいぶん前だけど 同じ大山で私たち家族もあやうく遭難しそうになった経験を持つので・・・

横浜に住んでいた頃 小学生の息子と3人で 軽いハイキングのつもりで大山に登った
どういう経路だったかもう忘れてしまったけれど まあ普通にふもとに車を止め 途中までケーブルカーに乗り それから山頂をめざしたのだと思う
確か平日だったけどたくさんの人がいたし 何の不安もなかった
大山は伊勢原市 厚木市などにまたがる丹沢大山国定公園の一部であり 
標高1252メートル
古くから山岳信仰の対象となっており 山頂には「阿夫利神社」が建っている
そういえば山に入る時その証明ということで住所氏名を書いたような記憶があるが 首都圏の山ということもあって 何となく甘くみていたのかもしれない
無事に山頂に着き 雲が多くてお天気はいまいちだったものの一休みして景色を眺めたりおむすびを食べたりして楽しい時を過ごし 夕方ケーブルカーの駅に向かって歩き始めた
途中 東京から来たというご夫婦と何となくお話するようになり 一緒に歩いた
確か息子より小さい男の子を連れ まだ赤ちゃんの女の子をお父さんが背負ってらした
やはり気軽なハイキングに出かけてきたという感じ
そんな2組でケーブルカーの駅をめざしたのだが 気がつくと周りには誰もいなくなっている
あれ? 駅はこんなに遠かったっけ・・?とだんだん不安に
これはやはりおかしい 道に迷ったのではと思い始めた頃にはすでにあたりは深閑とし 日は山の端に沈みはじめ 今からケーブルカーの駅にもどっても最終便はもう出てしまった後と思われた
こうなったら何とか下山するしかない ともかく下へ向かう道を探さなければ
といってもすでに観光ルートは外れているので標識も無く とりあえず道を探しながら前に進むしかなかったが その道もだんだん細い尾根道になり 多分カモシカであろう糞が落ちていたりして山奥に入ってしまったことが実感され 初めて胸がドキリとした
一緒だった東京のご夫婦も冷静な方たちだったが 赤ちゃんを背負っているお父さんは大変だっただろう
まだ秋だったし 最悪今夜降りられなくても死ぬことはないよねと密かに思いながらも不安は募る
ともかく真っ暗にならないうちにめどをつけなければ危ない とお互い励ましあいながらすでに薄暗くなった山道を皆で必死に歩いた 
子供たちも文句ひとつ言わずもくもくと歩いてくれたが 両親と一緒なのでそれほど不安に思ってはいなかったようだった
気がせいて時々は走るように どのくらい歩いただろうか
ようやく開けたところに出て下界の灯りが見えた時は 嬉しくて皆で歓声をあげてしまった!
その後もカン(主に家人の)を頼りに何とか下山でき たった一台ぽつりと車の待っている駐車場にたどりついた時には真っ暗になっていた

あの時はね~などと我家ではなつかしい笑い話になっているのだが 今考えてみればかなり危険だったのかも・・・
実際今回は経験豊かな人たちが遭難しているのだから 首都圏の山といえども軽く考えるべきではないんですね
「大山」侮り難し (-_-;)
でもまあ無事だったのだから言えるのだけど家族で必死に歩いたあの山道 町の灯の温かさ 良い思い出になっているし貴重な経験だったと思っている
都心にお住まいだとおっしゃっていたあのご夫婦はお元気かしら 
いつかまた 今度は充分気をつけて大山を訪ねてみたいものです

Vitor

全然カンケイないけれど
隣町の不動産屋さんの玄関先にいました
なつかしいな ビクターの犬

2006年10月10日 (火)

きのうタラッタ♪が(BlogPet)

きのうタラッタ♪が、静岡へ伊豆箱根鉄道とホテルが閉店するつもりだった。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「タラッタ♪」が書きました。

2006年10月 3日 (火)

写本 「奥の細道」

自分としては「らしくない」みたいでちょっと抵抗があり 買ってはみたもののしばらくほったらかしてあったのが 
なんと55万部のベストセラーになったというポプラ社の「えんぴつで奥の細道
ご存知の方も多いと思うけど かの芭蕉の「奥の細道」を鑑賞するためのテキストブック
薄く印刷された文字を鉛筆でなぞり ひと文字づつ書き写すというまさにデジタル時代に逆行するようなこの本 意外や若者にも人気があるという
なんか「写経」じみているなあ トシヨリになった気分かも・・などと思いつつ 一応趣味は俳句だというのに「奥の細道」をきちんと読んだことがないというのは非常にまずいのではないか
いつか読もうなどと言ってみても面倒なことは常に先送りという性格ゆえ埒があきそうにない
それに確かに読み流すより書いたほうがアタマに入るのは間違いなしと観念して始めてみました
50章から成る構成で一日分はたいして長くはないのでこれなら続けられそう・・・ととりあえず安堵

Enpitu2 ところでこの本をお店で買った時に 書き写すための鉛筆も1本 ちゃんとついてきたんです
鉛筆など最近は殆ど使っておらず 家のあちこちのペン立てに犬に齧られたままの無残な姿をした何本かが残っているだけで
鉛筆けずりもなかったのでさっそく買ってきて削ってみたところ ぴーんと尖った芯に六角形をした濃い深緑のフォルム
昔と変ってないなあとなつかしく つくづく眺めたら・・
変ってないはず! 昔使っていた「三菱鉛筆」そのままだもの
あら~と思いペン立てにあったもう1本を取り出して見たら これまたなつかしい「トンボ鉛筆」ではありませんか
トレードマークのトンボも昔のまま
そうなんだ・・・もう何十年もまともに鉛筆など使ったことはないのに その間淘汰されることもなく 多分シャープペンシルやボールペンに押されつつもしっかり生き残っていたのね・・なんてちょっと感動してしまいました
ちなみにこの2社 今ではむろん鉛筆だけでなく最新の各種事務用品を販売しているけれど 名前もそれぞれ「株式会社トンボ鉛筆」「三菱鉛筆株式会社」が正式名称
それぞれ長い歴史があるそうで すべては鉛筆から始まった・・・のでしょうね
(三菱のほうには「UNI」ブランドの鉛筆もあり これもさんざん使ったポピュラーな鉛筆でした)

ひさしぶりに鉛筆を使ってみると 書くということに案外力が要ることに驚かされました
中指の鉛筆胼胝というかペン胼胝が久しぶりに疼いたのが懐かしかったりして
最近はパソコンのキーを打つばかりだったので ものすごく字が下手になっているような気も・・
きちんとはねるべきところをはねていなかったことなど痛感
なぞるべき文字を見て あれっ この字ってこう書くんだっけ?とかこのトシになって新しい発見をしたりするのも情けない
う~~んやっぱり「書く」ということは大事なんですねえ
かねてから最近の子供(最近といってもかなり前から)の字が皆一様にミミズの這ったような 細くて力のない字であり
当然全く美しくないのはシャープペンシルを使うようになったせいだと苦々しく思っていたけれど それは正解だと思う
力を入れたら折れてしまうシャーペンでは基本の出来ている大人ならともかく 子供にはきちんとした字が書けるわけがない
小学校ではシャーペンを禁止すればいいのに・・と私などは思っていたんですけどね
微妙な指使いを自然に会得しながらしっかり力をこめて鉛筆で書く練習をするのが子供には一番ではないだろうか
「読み書き」ということはやはりすべての基本なのだから・・
なんてことは自分にもあてはまるわけで パソコンが文字通りすっかり「ノート」になってしまっているもんなあ
字は忘れているし たまに宛名を書くことさえ面倒に感じたりするし やはりしっかり毒されているんだと反省
いまさら戻れはしないけれど 鉛筆をナイフできれいに削る時間 なんていうのも案外人生には大切なのかもしれない・・なんてね

などといまさらに鉛筆と「書く」ことの効用を再確認しながらスタートした写本「奥の細道」です
はてさて 大垣に到着するのはいつになることやら・・・

Enpitu

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