安井かずみ 愛称ZUZU。
学生時代絵画活動のかたわら訳詞を手がけたことから作詞をはじめ、
1965年「おしゃべりな真珠」でレコード大賞作詞賞を受賞。
以後多数の作詞 訳詞でヒット曲を生み出す。
よく知られているものに「わたしの城下町」「恋のしずく」「危険な二人」「経験」「雪が降る」など。
新しい女性の生き方が独特のタッチで綴られたエッセイも数多く、「安井かずみのおしゃれ泥棒」「こだわり派女性感覚」「旅の手帖」
夫君加藤和彦氏との共著に「キッチン&ベッド」「ワーキングカップル事情」などがある。
1994年肺癌のため55歳で逝去。
人生って本当に早く飛び去ってしまうものなんだなあ・・
ただぼーっと見ているだけで私は何をしていたんだろなんて絶望的な気分になることのひとつ、のお話。
1994年3月に亡くなった安井かずみさんは私の憧れでありました。
20代のころは30代になったら・・30代になってみると40代こそが正念場よ、 などと言い訳をしつつ、 結局少しでも彼女に近づけたという実感は何もないものね・・それもこれも自分の怠惰その他のせいで自業自得でございます、ハイ。
美しく洗練され、なお且つ賢い女性になることは諦めたのかいッという自身の突っ込みに対し笑ってごまかすしかないという現実を突きつけられているという事実を認めざるを得ないという・・
(x_x) ☆\( ̄ ̄*)まだるっこしい・・
なんてことをごちゃごちゃ書いたのは、 3月17日が彼女の忌日ということを何となく覚えていたので、 昔読んだ彼女の本をちょっと引っ張り出してみたから。
憧れであった、とは言ったものの、 私の場合誰かに100%心酔するなどということはあり得ないので、もちろんその考えや感覚にはついていけない と思うことも多々あった。
でもそれらを差し引いても本当に魅力的な女性だったのだなあと、エッセイなど読み返してみるとつくづく思う。
その生き方を貫いているのはずばり 彼女の「美意識」である。
それは何もファッションという表面的なものにとどまるものではない。
好みも含めての「食」に関するもろもろ、人に対する接しかたなどにもそれが現れる。
もっともそれは初めから持っていたものではなく、エッセイを読んでいると若い時はずいぶん失敗も重ねて試行錯誤していたことがわかる。
浮かび上がってくるのは華やかなイメージとは裏腹の、不器用ともいえるひたむきさ。
大富豪と結婚し(最初の結婚)パリの街角でかのダリにみそめられ、アダモに恋される美しくミステリアスともいえる魅力は天性のものであると同時に、
その美意識を貫くべく、常に自分に厳しく向上をめざして努力を重ねていた結果でもあるのだろうか。
「こだわり派女性感覚」は1982年の出版。(現在はタイトルの違う改訂版が出ているはず)
愛もしあわせも日常生活の中から・・と何でもない日常にちょっとこだわってみましょうというヒントが満載。
「・・とても普通の(靴の脱ぎ方の)ことであり、とてもフレジールな(素顔の)ことであり、とても簡単な(スープの作り方の)ことであり とても自由自在な(気持ちの持ち方の)ことであり・・・」といった具合。
ファッションから食、人間関係にいたるまで、もちろんハウツーものなんかではなくのびのびと自由に書かれたさまざまな「こだわり」が何とも心地よく納得出来てしまう。
私にとっても車の話、旅行の話、女友達の話・・目からウロコ の話がたくさんあり
自分を信じて自由に行動していいんだ、と背中を押してくれたような気がする。 今でも時折読み返す大切な本♪
こちらの「キッチン&ベッド」はもっと古く1977年の初版。(現在は絶版だと思う)
おもに料理の話が中心。
今とはまだ食の環境が違っていたからとても贅沢に感じたけれど、こちらもグルメなこだわりというわけではなく、
日常の普通の食事を大切にしましょうというもの。
といってもやはりケチ臭い話は一切出てこないし、お二人の洗練されたセンスには今読んでも圧倒される、楽しい本です。
(そういえば加藤さんは最近キリンラガーのCMに出ていたよね お懐かしい)
たとえばやはりパリに行くべきだと思ったのは彼女の影響かも。
ひとり旅しかり。
したがって赤ワインが好きなのもしかり。
私としては絶対にブランド品を身につけないのもしかり。(これはちょっと屈折しているのだが)
ルイ・ヴィトンのバッグを持ってラーメンをすするなどということは美意識に反するわけ・・・
ほんとは誰かの影響を受けたなんて言いたくはないんですけどね。
でも生きていたら50代 60代 70代とそれぞれの年代に合った「美」をずっと具現し続けていかれたはず。
ずっとそれを追いかけて行きたかった。
ZUZU・・・今でも本当に寂しいです・・。
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